2013-04-29

東京スカパラダイスオーケストラ in NYC!!!

最近、英語環境にどぼんと放り込まれる仕事があって、なんだかへろへろであった。

何がへろへろにさせるかって、仕事関係で初めて会う人に、

「Hi! Nice to meet you, I'm...」

と、英語なテンション最高で挨拶する瞬間って余裕で50くらい血圧上がってるかんじがする。


こんなのを続けていたら脳みその血管が切れてしまいそうである。
わびさびの国から来たんですよ、わたし。いとをかし。いとあはれ、ですよ。
ああ、日本語に触れたい・・・・

無意識に癒しを求めて、フリーの日本語情報誌をかき集め、ぼんやり眺めていたところ、



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スカパラが、ニューヨークに、来るだとーーーー!!!

テンションは一気に英語の「ハァイ!」なんて目じゃないくらいに急上昇!!
それは行かねばなるまい。何があろうとも!

と気づいたのが2日前。運よくチケットを買えたので、行ってきた。
11Aveという最果て感満載の元倉庫?といった趣の場所である。(写真はない)
入口でIDチェックをされて、「21歳以上」のリストバンドを巻かれて、さあ、中へ!

癒しが必要な突発性高血圧患者のわたしは上の階から見ることに。

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上の階はなんというか、銀座のクラブ的な椅子が並んでいて、ゆっくり見られそうな雰囲気。
バーカウンターもあるし。

そして、お目当てのスカパラ登場!!!!

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うぎゃーーー、メンバーを覗き込むような角度である!!
直線距離にしたら!!すごい近い!!
音響的にはあまりよくない場所だったのかもしれないけど、メンバーの細かい指使いや呼吸も伝わってくるかんじである。
血圧急上昇!!!鼻血でそう!!!

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眼下にはノリノリの人々。
高いところから失礼しているわたしは、「見ろ!人が○○のようだ!」とムスカ様気分。
押し合いへし合いのホール、最後には上半身裸の人もいる始末。残念ながら全員男性でしたけど。
たくさんの人たちが同じ音楽を身体中で受け止めて、にこにこしている空間は非常にいいものであった。


翌朝、つまり今朝。
前日の高血圧の反動か、酸欠・貧血気味の身体をひきずって仕事へ行くことに。
ああ、昔はホールの方ではしゃいでも平気で仕事に行けていたのに。あれが、若さか・・・・

と20代の頃に想いを寄せていたところ、ふと気が付いた。

わたし、現在8連勤中じゃん。

なーんだ、貧血っていうか疲れてるだけか。
連勤記録が早く途切れることを祈りつつ、せっせとチョコレートで疲労回復を図る月曜日なのだった。



2013-04-26

摂氏と華氏の簡単な換算方法

わたしがニューヨークに来たときは真冬だった。
街中の温度計は華氏だけど、「29」みたいな数字を表示してて、寒さのレベルがよくわからなくなる。
その頃は、iPhoneを片手に、華氏を摂氏にせこせこ換算していた。

いい加減いちいち調べるのめんどくさいよなーと思って、ある日、簡単な計算方法が思い浮かんだ。
華氏50度を摂氏に換算するとどうなるのか計算してみよう。3ステップ!



(1)華氏から32を引く

50F-32=18・・・・a





(2)aを2で割る

18/2=9・・・・b



(3)b*1.1=摂氏温度

9*1.1=9.9℃

A. = 9.9℃


脳内でこの方法でやってたんだけど、華氏と摂氏の式というのは、

Fourmula

(出典:wiki)
だそうで、上記の式を分解していくと確かに上記の通りになるので、暇な人は鉛筆片手にやってみると、ふおおおお!となるのでおすすめ。
(もちろん、計算好きな人に限るけど)


ちなみにこのやり方、自分で考えて、わーい方程式解いちゃったー!と喜んでいたのだが、当然ネットには同じようにやっている人がさんざんいるのであった。


われながら、なんで最初にぐぐらなかったんだろう。このレベルの算数は好きだからなんだろうな・・・・




しかし、「摂氏」と「華氏」って、おもしろい名づけだよなあと思う。
「セルシウス氏」「ファーレンハイト氏」って。
ちゃんと敬称(?)をつけるなんて、日本人どれだけ律儀なんだ!




・・・・誰か違ってたらつっこんでください。

ちなみに今日は、お昼の時間に62度(17℃)くらいまで気温が上がっていて、ぽかぽか。
今週の頭には40度とかだったので、やっと春だ!という感じである。
お昼の時間にはサラダ屋さんに人々が列をなし、みんな屋外で腰かけてお昼を食べていた。

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ブライアントパークのベンチ(しかもテーブルつき)はお気に入り。
東京ももっとこういう小さい公園やベンチが増えればいいのになあ。

しかし。
「今日60度まで気温上がるらしいよー」


といわれると、相変わらず、「どんな高温ですか!」とびくっとしてしまうわたし。

数字と経験が一致するのにはもうちょい時間がかかるのかもしれない。


2013-04-21

シェリル・サンドバーグの『Lean In』がめちゃくちゃおもしろい(※まだ読み終わってない)

全米で話題沸騰中のこちらの本。
フェイスブックのCOO、シェリル・サンドバーグの著書である。
まだ読み終わってないのに、途中までの感想を書きたくなるくらいおもしろい。

「結婚とか出産とかいろいろあって大変だけど、女性が働きやすくなるように、一歩踏み出しましょう!」
という主張が展開されていて、「新しいフェミニストのマニフェスト」とか称されている。







この本の何が話題沸騰かというと、こんな感じである。

A Titan’s How-To on Breaking the Glass Ceiling(NEW YORK TIMES)

5 smart responses to Sheryl Sandberg's Lean In(THE WEEK)

When Black Women Are Left Out of the Conversation(ESSENCE)

まずは一歩後ろに引いてみること--ハフィントンからサンドバーグへの助言(ZDnet Japan)
(余談だけど、わたしこの方の記事のファンである)

「今苦しんでる女性たちに対して、これ以上踏み出せとか言うのか!」とか、
「お金持ちのあなたが言ってもねーーー」とか、
「主張が結局エリートの女性にしか当てはまらないじゃん」とか、そんなかんじで、賛否両論なのである。


ふむーーーーー。
おそらく、本人も批判を受けるであろうことを予知していたっぽく、本の中にはクッションワードならぬ、昔の失敗談とか苦労話のようなクッションエピソードみたいなものがたくさんある。
そのうちのひとつ、シェリルさんがGoogleで働いていたころ、電話会議に出ながら機械で搾乳してた、というエピソードとか、もうかわいすぎるじゃん!と思うのだが。
というように、わたしは今のところ、字面通りにしか彼女の言葉を受け取れなくて、おっしゃる通りだよなあーとうなずくばかりである。

この本の中で、シェリルさんは、「女性のリーダーはもっと増えるべき!」としている。
シェリルさんが、Googleで働いていたとき、妊娠してつわりがとてもひどくなったそうだ。
駐車場からオフィスへの道のりもつらくて、CEOのラリー・ペイジに頼んで、オフィスに近い場所に妊婦専用の駐車スペースを作ってもらった、という話である。
シェリルさんは偉い人たちに直訴できる立場にいたから提案がすぐに実現したけど、そうじゃない人の場合はどうなってしまうんだろう?と同社の女性の中で地位が高い自分がこれまで気づかなかったことを恥じるところからこの本は始まる。


このエピソードの通り、同じような人間しかいない場所には、それ以外の発想が生まれなくて、少数派を無視してるよね、と思うのである。
最近、わたしの友達が妊娠したのだが、彼女はつわりの体を引きずりながら、他の社員と一緒に引き続き遅くまで仕事をさせられていて、本人よりもまわりのわたしたちが心配しているし、憤っている。
結婚や出産を経験した女性がリーダーになってくれたら、そしてリーダーになれる仕組みがあれば、こういう状況も変わるんだろうなあと思う。


しかし、アメリカにも「3歩後ろを歩く」的な伝統はあるらしく、それが女性リーダーの増加のひとつの障害となっているとシェリルさんは考えている。


We hold ourselves back in ways both big and small, by lacking self-confidence, by not raising our hands, and by pulling back when we get throughout our lives -- the messages that say it's wrong to be outspoken, aggressive, more powerful than men.

(わたし訳:私たち(女性)は自信不足や、手を挙げないこと、人生のあらゆる場面で後ろに引くなど、大小さまざまな方法で、自分を押しとどめている。それは、男性よりも率直になること、積極的になること、パワフルになることは間違いだと言われているからだ)


こういう古い価値観から、リーダーになるのを避けてしまっている女性がいるのはもったいない、とシェリルさんは述べる。
だから「Lean In」なんだ、と。踏み出せ、と。

ほんとよねー。
「どうせ無理」って思いこんで行動しないのって一番もったいない。
わたしの話だけど、ニューヨークで働くポストに手を挙げるとき、周囲からは、

「女性が駐在になるのは無理って言われてる」
「ニューヨークなんか行ったら出産どうするの?」

とか言う声が上がったけど、手を挙げずにあきらめていたらすごく後悔しただろうなと思う。
無計画とも言いますが。はい。

ちなみにシェリルさんは、
「誰もがこうしろ、と言っているわけではない」
としていて、仕事を辞めるという選択肢を選んでもいいのよーと、他の価値感も認めているのである。
それなのに、この記事の冒頭にあったような論争というか批判が起きるってどういうことなのだろうか。

・これまでの自分の生き方、やり方を否定されたと思っている人
・「自分ががんばれてない」と思っていて、、どこかで自分を責めているのをずばりシェリルさんに指摘されちゃったと思い込んでいる人
・スタート地点があまりにもシェリルさんと違って弱いので、同じような戦法(給料の交渉をするとか)をとれないと思っている人

この辺の人たちが批判しているのかなあ・・・・

というように、非常に示唆に富んでいる本なので、次回以降にもっとちゃんと感想を書いていきたいと思います!

アップしようとしたら途中までブログが消えて、これ以上書く気がしなくなったわけじゃないのよ。

・・・・ぐすん。

(2013/5/14 追記)
こちらも今後ちゃんとまとめるつもりだけど、ヴァージンアトランティック航空のリチャード・ブランソン会長のこの本に対するコメントが面白かったので、リンクを貼っておきます!

Richard Branson on Sheryl Sandberg, 'Leaning In,' and Balanced Workplaces(Entrepreneur.com)


(2013/6/30 追記)
日本で発売したからか、このエントリーを見つけてくださる方が結構いらっしゃるので、後日談というか、他に引用したエントリーへのリンクも貼っておきます。
あ、ちなみにエントリーのタイトルが「まだ読み終わってない」とかついていますが、無事読み終わったのでご安心を。(?)

『オールドボーイズネットワークとエイリアンのわたし』
『メンターって必要か?』(usa in wonderland)

でもって、日本語版はこちら!いいなあいいなあ読みたいなあ。




わたしはアメリカに来てから仕事で女性に会うことが多いような気がしていたんだけど、読んだ後は「アメリカってそこまで先を進んでいるわけじゃないのかも・・・・」という感想を持った。
日本よりいいか悪いかと単純に言えることはあまりないんだけど、出産について人の話を聞いていて気づいた違いはこちら。


・無痛分娩が普通-ちなみに無痛じゃないのも選べるらしい。
・アメリカは出産後すぐに病院を出される-医療費高いからねえ。
・出産費用は保険がカバー-「え!日本の保険は出産費用出してくれないの!?」とびっくりされた。出産一時金もらっても赤字だもんねえ、日本だと。
・アメリカは産休短い-日本も産休だけなら短いのか?産んで3か月くらいで仕事に復帰する人が多いみたい。


そのほか、随時追加していきます!

(2013/7/2)
日本でシェリルさんの講演会があったみたいですね。いいないいな。
講演会の動画のリンクを一応貼っておきます。

グローバル・ウーマン・リーダーズ・サミット
(アーカイブも同時通訳つきなので、シェリルさんの言葉が直接聴けないのが超残念・・・・)

この中でシェリルさんは、「政府が何をしてくれるかではなく、ひとりひとりができること」として3つのことを挙げていた。

(1)「女はこうあるべきだ」というステレオタイプを捨てること
女性は自信を持つこと、サポートだけでなく自分が組織を率いるという気持ちを持つこと。

(2)働き方を男女平等に
男女にあるお給料のギャップについて言及。アメリカでは23%、日本では29%も賃金の差がある。
また、勤務時間が長いことは女性が働くことを阻害している。三菱化学の打合せは1時間まで、19時には帰るという取り組みを紹介。

(3)家庭の仕事も男女平等に
日本では、女性の育児にかける時間が男性よりも5倍も長い。
KDDIの社長と、FBについて、女性について議論したらしい。未来は女性にかかっている、というコメントを得たそうだ。

まとめとして、「怖くなかったら何をする?」(これは本にもあった節)と考えて、自分がどのようにLean Inするのかを考えて、シェアしてほしいとのこと。
女性がリーダーになることで未来が変わる。少しずつ女性がリーダーになることで、仕事で成功した女性が嫌われず、周囲から支えられる時代になる、とも述べていて、よりよい社会、幸福に包まれた家族を作るために、男女ともポテンシャルを引き出せるような環境を作っていくことが大切だ、と講演を締めくくられていた。

パネルディスカッションはいまいちシェリルさんの出番が少なかったんだけど、川本裕子さんの「日本の会社はJob deciptionがしっかりしていない」という言葉や、キャシー・松井さんの「ライフパートナー(結婚相手)を誰にするか?といのは人生の中で最も大事な選択」という言葉は心から同意した。

Job description、ようは業務範囲だと思うんだけど、以前のエントリーで書いたとおり、これは日本の組織だと本当にあいまいだと思う。
以前のエントリー:『「英語ができる」という評価を「英語ができない」人がする悲劇』

ここにも書いたけど、わたしは「TOEIC900点以上」という噂が流れて、全然職種が違うのに会社の広報のアナウンスの英訳を頼まれたことがある。
こういう曖昧にお願いされることのせいで残業も多くなるし、本来やらなきゃいけない仕事との間で板ばさみになるし、効率性を著しく下げているような。
ちなみにこれを書いたときに「上司を通して頼むべき」って超正論をもらったんだけど、それより上のレイヤーの話のような気がしている。

Job descriptionをきちんと作る、というのはものすごく大変な仕事のようなので、すぐにどうなる、というのは無理かもしれないけど、同僚に対して「気を利かせてやってほしい」みたいなことをなくすだけでだいぶ違うのではないかなーと思う。

しかし、上記の動画を見ると、質問してる女性はだいたいみんなきれいな英語で質問していた。こういうスキルを持った人たちがよくわからない社内政治にだけ精通したおじさんたちに邪魔されて自由に自分の人生を選べない環境は、本当にもったいないよなあ!

2013-04-15

ボストンは静かできれいな街です

つい最近、ボストンにも行った。


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こちらは郵便局。
さすがニューイングランド地方と言われるだけあって、建物の重厚さや茶色っぽい色合いはとてもイギリスっぽい。
静かな学生街で、町全体に穏やかな、理知的な雰囲気が感じられた。


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これは朝の10時前に撮った写真なんだけど、見えるだろうか。スプレーアートを施している人がいたのである。
街中のグラフティを描いてるところを初めて見た!!・・・・と思ったのだけど、こういうアートって、夜中に本当に落書き風に描くことが多いからじゃないだろうか。
この通りはアーケード風の屋根もカラフルできれいだし、もしかしたらアーティストに開放してたりするのだろうか。
しかし、道がきれいだ。ボストンさんすごい。

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で、理系なんだからMITを見に行ってみたら、と無茶ぶりされたので行ってみた。
キャンパス広いなあ。さすがアメリカ。

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こちらはちゃんと記憶していないのだけど、おそらく脳研究をやっているセンター。
この画像は脳を画像にしたものだったりするのだろうか。
わざわざ外に向けて、でかでかと印象的な絵を見せているのがなんだか見せ方わかってるよねーという感じ。憎いぜこの。


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うおおおお、なんか変な形の建物がある!
これはMITのStata Centerというビルらしい。

Ray and Maria Stata Center for Computer, Information, and Intelligence Sciences (MIT Facilities)

なんだろうか・・・・こんなおしゃれなビルって理系の学校でありえるのか・・・・とかよくわからない戦慄を覚える。おしゃれ理系のみなさんすみません。

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こちら、MITのCoop。巨大で、中にはMITグッズがたくさん。

このMITの近くに、古い消防署を改装したというホテルがあって、そこの中もものすごく素敵だった。

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床屋さんじゃないぞ。ホテルだぞ。
ちなみにロビーにはレストランも入っている。


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こちらはフロント。
バケツが吊るしてあってかわいい!!


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廊下にはこんなアンティークの小物?おもちゃ?の展示もある。
こういうものとか見せ方はアメリカではあんまり見なくって、作られたものとはいえ、とても古き良きものを感じさせるのである。
興味のある方はこちら。

Kendall Hotel

とにかく、平和でのんびりした空気が漂う素敵な街なのである。
人は優しいし、歩くのはゆっくりだし、レトロな雰囲気のトロリーバスがとても似合う、古さと新しさがうまく融合した美しい街だと思った。
絶対ニューヨークより安全だろうなあ、と思ったのも事実である。

それだけに、今回の痛ましい爆破事件のことが信じられない。

暴力は、本当に無慈悲に人や物を破壊する。
その連鎖は、誰かが勇気を持って止めなければいけないのではないだろうか。
どんな人にも人権があるのだから、どんな種類の暴力であっても、握った拳を下ろすことは大事なのだろうと自分の中の信念を再確認した。

2013-04-14

ワシントンの桜はきれいだった

この季節のワシントンDCといえば、桜である。
昔日本から送られた桜があるらしい。DCに住んでいる知人いわく、「今が一番見ごろだよー」とのこと。
先週くらいはネットでSNSにつなぐたびに日本からの桜おすそわけ爆弾にうらやましさを爆発させていたので、桜を見られるのはうれしい。例えちょびっとしかなくても!
ということで、あまり期待せずにDCへ向かった。



空港から市街地へ向かう道。見づらいけど、川の対岸に桜が点在している。



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しかし非常に日本っぽい風景ではある。

タイダルベイスン(Tidal Basin)というところが桜のメッカらしい。
まあ、メッカって言ってもねえ。わたし日本から来たばっかりですから、ちょっとやそっとの桜じゃねえ。



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ほう・・・・
これは街中に咲いてた桜。
まあまあだな。



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ふむ・・・・・・・・
これはタイダルベイスン。



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す、すみませんでした・・・・

なんだこの純和風な場所は!!
この他にも灯篭(っていうのかなこれは?石碑?)があって、そこには漢字で、
「○○年(つぶれてて読めない)十一月二十六日、横浜云々」
と書いてあって、それを読んでいたら、周りに人だかりができてた。日付と地名しか解読できなくてすみません。


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ワインとちょっとしたごはんで、お花見している人たちも多数。
いやーここはアメリカってことを忘れるレベルの桜っぷり。
川から流れ込んでる池も手伝って、非常に千鳥ヶ淵っぽい。



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向こうに見えるのはジェファーソン記念館・・・・だと思う。
独立宣言!合衆国憲法!ですな。



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これはそのジェファーソンさん記念館の階段からワシントンモニュメントを撮ったもの。
ワシントンモニュメントは2011年の8月に起きた大きな地震でヒビが入ったらしく、修復中で、中に入れないそうだ。
ワシントンだから映える建物だよなあと思った。ニューヨークだったら高層ビルに埋もれてしまうわ・・・・



しかしこれだけの数の桜があるなんて想像していなかった。
いつものようにGoogle先生にお聞きしたところ、タイダルベイスンには約3750本の桜の木があるらしい。
Washington, DC’s Cherry Trees - Frequently Asked Questions (About.com)



確かに池の直径が約1キロくらいあるっぽいので、1周3キロちょい以上あって結構広いけど、千鳥ヶ淵で200本、上野公園で800本らしいので、この規模はすごい。



しかしこれだけ桜があると歴史が気になる。ので、リンクをたどって読んでみた。



HISTORY OF THE CHERRY TREES (About.com)





これによると、古くは1886年に作家のScidmoreさんが初めての日本訪問から帰ってきたときに、ワシントンに桜を植えよう!と言い始めたのがきっかけだったようである。
そのあとしばらくはScidmoreさんの呼びかけは無視されていたんだけど、1909年に日本滞在経験のあるTaftさんがファーストレディになったのを機と見て、手紙を書いて、桜が道にあったらきれいじゃない、ということで、事が動いたらしい。これが4月のこと。
最初に東京から寄付として2000本の桜の木が届いたのは1910年の1月というのだから、すごい時間がかかっている。
現代だったら1か月くらいで全部できちゃうかもしれない。まあ『八十日間世界一周』のちょっとあとくらいの時代だもんな・・・・








この本めっちゃ好き。世界のいろんな場所が、この時代はそんな感じだったのかー!と。
あ、脱線しました。


しかし!!やっとこ到着した桜は虫にやられていて、アメリカの動植物への悪影響が心配されたので燃やすことに。もったいない・・・・いや仕方ないのかもしれないけど・・・・
なんてこったい、ということで、東京は再度寄付を集めて、1回目よりも多い3020本の桜を送ることに。
到着したのは1912年3月のことだったらしい。

いやーすごい。
おかげでものすごいスケールの桜が見られた。ありがとう昔の人たち!
去年は桜寄贈100周年ということで、色々なイベントがあったそうだ。

日米桜寄贈100周年 (外務省)

ものすごいスケールの桜の公園な上に、東京みたいにものすごい人込みではなかったのでお散歩が楽しめてよかった。
来年もまた行きたいなーと思っている。


ワシントンの人が言うには、まだ満開状態らしい。みなさんお急ぎください!


あ、そうだ。ちょっと前にブログコミュニティに登録してみました。

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2013-04-10

全米が空港でT.M.Revolutionごっこ(風はない)



先日、初めてラガーディア空港へ行った。
ミッドタウンから近くてびっくり!グランドセントラルから出ているバスで30分くらいだった。

iPhoneに入れた搭乗券はちゃんと使えたし、無事旧姓での予約でも通ることができて(参照)、さあセキュリティチェック!というところに、なんだか大層な機械があった。




Xray

(GUYANA TIMES)



全身X線検査機である。日本にあるような通り過ぎるだけで終わるやつではなくて、円筒形のドームみたいなやつに入る形のもので、閉所恐怖症の人にはつらい瞬間と思われる。
この中に入ると、ぐるっとバーみたいなものが自分の周りを回って、全身をX線で撮影される。

これ自体は以前、バンコクでも見たことがあるのでああ、さすがアメリカさん、あるんだなーと思ったレベルであったが、機械に貼ってあったステッカーに目が釘付けになった。

もちろんセキュリティチェックのど真ん中で、写真を撮ることはできなかったので、ちょっと再現してみた。



Xray




・・・・・・・・・・・・・・・・


このポーズ・・・・超T.M.Revolutionじゃん!!!!!

※参考画像





Hot limit







 


こんな格好を人前でするんですか!?!?!?

TMRのこのポーズが脳内に浮かびあがったわたしにはちょっと羞恥プレイである。




日本では、強風のときにTMRごっこ!とかやってる人がいるけど(参考)、アメリカの空港ならいつでもできちゃう、というかやらされるのか!!暴風雨はないけど。
目の前で、老若男女、みんな真剣な顔をしてHOT LIMITポーズを取って過ぎ去っていく様子を見ると、本当におかしくて、笑いをこらえるのに必死。


自分の順番ではにやにやしながらやってしまった。よかった。止められなくて。




おかげでHOT LIMIT熱が高まっていたところ、ちょうど今日買出しに行くときに、風と雨が強かったので、「ようせいたーちが!なつをしげーきーするっ!」と歌っていたら、夫に、

「今、日本人っぽい人とすれ違ったよ・・・・」

と冷ややかな視線を浴びるとともに、大きな溜息をつかれたのであった。
す、すみません・・・・ほら、よく街中に歌いながら歩いているおじさんとかいるからつい。


なんだか今日のブログを読んでいただいた方たちからも冷ややかな視線を感じるのだろうなーと容易に想像できるのですが、書かずにはいられなかった。


このかんじ、きっと親父ギャグを連発する人の気持ちに近いんだろうなあ。


こういう小さな「くすくす感」を大切にして生きていこう、と冷ややかな視線をよそに、気持ちも新たにするのであった。
しかしいつものことですが、アホな記事書いてすみません。


(追記 2013/4/14)

先日、別の空港に行った時に、機械を改めて見てみたら、こんなかんじだった。

Xray2

こっちの等身大のシルエットの方がより迫力があって、TMRごっこらしいなーーーと思ったのであった。
以前のステッカーは記憶違いかもしれない。次回の出張のときも観察してきます!!




2013-04-07

このブログへの検索キーワードに勝手にお答えしちゃおう!のコーナー

わたしが使っているココログのブログサービスは、無料で検索キーワードが見られるのだけど、それがなかなか面白い。
どんな言葉で検索したかということからその人の興味が窺えて、おもしろいなあと思うとともに、「ああああ、このブログに当たっちゃってごめんなさいね」と思うものも多々ある。

ということで、今日はわたしの琴線に触れた検索キーワード・フレーズにお答えしよう!のコーナーを勝手に開催したい。
一応、記事の中でジャンルを分けておこう。
太い青字が検索キーワードです。


1. ニューヨーク生活・引っ越し・事務処理関連(ちょっと観光含む)

「ny生活 おしゃれキッチングッズ」

→Williams Sonoma、Create & Barrel、FISHS EDDYあたりはどうでしょうか!
(参考:『嵐のあとのセントラルパークからおしゃれ生活を目指す』

「ssn 捨てた」
→ぎゃーーーー!これは焦るかも。再発行ですな。
SSN関連は結構検索ワードで多いので、これまでかかった時間とかを書いておくと、わたしは申請してほぼ1週間後に入手。
しかし、一緒に申請した夫のSSNは、2か月経過したけどまだ来ない(笑)
おそらく、労働許可も一緒に申請しているからだと思われる。
しかし、SSNは嫌な思いをする人が多いからか、会社で会う人に「SSN取れた?」って結構よく聞かれる。
こちらもご参考まで。
『SSN申請の洗礼』
『SSN最短所要時間選手権にエントリー!』


「船便でHDDの中まで見られる」

!?!?
コンテナに入れるから、わざわざほどかないのでは!?

「ニューヨーク ミッドタウンウエスト 9ave. 治安」
→おうち探し中でしょうか。わたしは9Aveの周辺はかなり大好きなエリア!
古い建物や、個人経営のお手頃でおいしい特色あるレストランがたくさんあって楽しい。
勝手に、中央線沿線を思い出してほろりとくる。
しかし、ちょっとにぎやかだし、学区もあまりよくないから、お子さんがいるとあんまりねーというのはよく言われている定説。(責任は持ちません)
(参考:『ヘルズキッチンお散歩』

「マンハッタン BESTBUY 電気ケトル」
→前にも書いたけど、BEST BUYにはいわゆる白物家電はあまりない!
電気ケトルもなかった気がする。お店によるかもしれないけど。
Home Depotと、我々が「ニューヨークのドン・キホーテ」と呼んでるJack's Worldとかどうでしょう!
(参考:『ヨドバシカメラ進出祈願』

「NYでお茶碗」
「お弁当箱 nyc どこで」

→デザインにこだわらないなら、チャイナタウンの怪しい道具屋さんへ!フラッシングならさらに安い。(参考:『魚がめちゃくちゃ食べたいです』
高いけどMUJIでも買える。

「マンハッタン ニンテンドー3DS 集まり」
→Nintendo Worldでリア充っぽい人に、「StreetPass NYC」というコミュニティを教えてもらった。
まずはNintendo Worldに行ってみるのはどうだろう!
わたしはあそこのお店と、店長のファンである。仕事熱心でいろいろな工夫を常にしていて、本当にすごいと思う。
(参考:『金曜日はNintendo Worldの日!』

「ミッドタウンのスーパーで買い物してる人 どこに住んでるの」
→ミッドタウンじゃ!?
あの辺無味乾燥なので、意外と家賃が安いところがあったりもするのである。
40件以上アパートを見た感じだと、特に東側はわりとお手頃。
(参考:『家を探して三千里』

「チャイナタウン ny 東京市場」
→こちらをご覧ください。(『輝け!ニューヨークのスーパーマーケット大賞!』
東京市場はちょっと高いかなー。マンハッタンのチャイナタウンなら香港市場が好き。

「ニューヨーク 牛乳の価格」
→Whole Foodsの自社ブランドの牛乳がハーフガロン(1.8Lくらい)で1.9ドルなので、我が家はこちらを買いだめ。
たしかに買うところを選ばないと平気で3ドルとかして泣きそうになる。

「ニューヨーク 行くべき」
→エンパイアステートビルにも自由の女神にもまだ行ってないわたしがおすすめする場所、それはずばり食べ物屋さん!

num pang(カンボジアサンドウィッチ)
-ここは愛しすぎててこれまでブログに書いていなかった場所。
どれを食べても本当に感動もの!!フランスパンみたいな固めの香ばしいパンに、メインの具材と千切りの人参、パクチーがふんだんに入っている。
お気に入りはFive-spice glazed pork bellyサンド。洋ナシのピクルスが入ってるっていうこれまで食べたことのない素晴らしい味。
グランドセントラル駅の近くにも支店があるので、観光の人も近くのスタバとかマックとかプレタマンジェとか入らないで、ぜひ試してほしい!
食べるところが狭いので、近くのOpen to publicのビルのロビーが開放されている場所とか、ブライアントパークとかで食べてもいいと思う。

Ageha sushi(ジャパニーズフュージョン)
大好きなエリア、ヘルズキッチン、9Aveのお店。(参考→『ヘルズキッチンお散歩』)
多分タイ系の人がやっているのかな?お手頃なのにけっこうちゃんとお寿司がおいしいし、店員さんもすごくフレンドリーで居心地が良くて好き。
ドラゴンロールという、アボカドでご飯を巻いたものがおいしいーー。
こちらは日本在住の観光の人たちは行く必要ないかも・・・・



2.英語関連

「英語が出来ない人はなぜ英語が出来る人を酷評する」
→わたしはキーワードの組み合わせで検索するので、こういう、文章で検索する人が結構多いということに気づかされて、まずそれにびっくり!
で、本題ですが、酷評ではないけど、よく、「英語だけできてもねえ」みたいな批判みたいなのを聞くことはありますねえ。
なぜかって、ひがみの場合もあるかもしれないけど、英語が上手だけど、仕事をうまく処理したり、進めるうえで英語が役立ってない人にはそういう批判がくるのかもしれない。

「英語ができない夫」
→もしニューヨークにお住まいでしたら、図書館の無料英会話クラスなんてどうでしょう。(参考:『ハーレムの雰囲気≒パリのメトロの雰囲気』
もし日本にお住いでしたら、こちら、わたしがいいなあと思っている英語本です。今後追加していきます!!


「toeic900 英語力 会話」
→こちらをどうぞ。(『TOEIC900点の世界(一例)』
某外国語検定の面接官をやっている友達が、
「どういう風に勉強したかで会話の力が全然違っておもしろい」
というようなことを言っていたので、これはわたしの一例でしかないけど、参考になればうれしいなあ。

3. 駐在関連

「海外駐在員 責任者 仕事していない」
→いたたたたたた、こ、これ、わたしのことじゃないと思いたい。

「職場で人気のある駐在員」
→なりたい・・・・方法あったら教えてほしい・・・・

「駐在 仕事ができる夫」→これはどういう意図なんだろう・・・・
あれかな、旦那さんが駐在になったから、社内での立場とかが心配な奥さんのぐぐりだったりするのかな・・・・
よく駐在員は出世しないとか海外回されるとか言うもんねえ。

「駐在員 現地採用 見下す」
→これは、東南アジアの駐在員の人でそれっぽい態度をとっている人を見たことがある。
あと、何も考えずに駐在だからセレブ生活~♪みたいなことを言いまわっているちょっとアレな人は見たことある。
やなかんじですよね。無視だ無視!

「駐在 セレブ 2013」

→とか言ってたらこんな検索ワードが・・・・
駐在期間にセレブだとしても時限だぞ。日本帰ったらワンルームで缶ビールだったりするんだぞ。
ぐぐ、わたしが駐在でもセレブ生活してないから悔しいってわけじゃないんだからねっ!!


4. 仕事と家庭生活、考えたこと関連

「子供を産む事はリスクでしかない」

→そんなことないと思うので、子供を育てたいと思うけどな。
リスクでしかない、っていうのはどういうことなんだろう。仕事とか?そんなのよほどの人じゃなければ代わりがいると思う。

「結婚 別性 裏ワザ」
→そんなのあるの!?教えてほしい!!
現時点での裏技は、あれじゃないのかな、外国人と結婚することじゃないのかな(笑)
あ、パスポートは旧姓も入れられるし、旧姓+名前で航空券を取れるので、特に仕事で必要な人はぜひ試してみてほしいなー。
こういうことをやる人が多くなることで、夫婦別姓がかなえられるんじゃないかなと期待している。(参考:『ゆるやかな夫婦別姓大賛成!』

「グローバル人材(笑)」
→仲間よ!!!!(笑)
グローバル人材、ってわたしには「(笑)」をつけずには書けない単語であります(笑)
ちゃかしてすみませんだけど、なんというか、TOEIC900点以上!みたいなどうでもいい目標より、カルチャーショックにたくさん遭遇して、それを受け入れていく、という経験が大事なんじゃないかなと思う。
(参考→『「いただきます」は英語でなんて言うの?』

「専業主夫現状」
→元気です。うちの専業主夫(現状)。早くSSNと労働許可出ないかなーって言ってるけど。

「息子が専業主夫に、いいのか?」
→悪いのか?いいと思いまーす!
いろんな生き方、働き方があって、いろんなことを選べる世の中になるのってすばらしいと思う。
息子さんが生きている時代は、男性なら誰でも終身雇用の右肩上がりの職につけて、妻子供を養える、という時代ではないので、ふたりの職業や収入を比較して、その時々で合理的な判断をしていいんじゃないだろうかとわたしは思う。
(参考→『専業主夫でも主婦でもいいじゃない』 『やっぱり不安になっちゃう、一馬力だもん』


5. その他

「日本人 イギリスでカルチャーショック」
→お肉の上にかかってた茶色いソースに本当に味がなかったこと。
以前イギリスに住んでいた夫に聞いたところ、
「スタバでコーヒー1杯買うのにカードを使うレベルのカード社会」
との回答でした。(参考→『のらねこ紀行』

「おしゃれな奥様の日常生活」
このブログに到達されてしまったことに、心からお詫び申し上げます・・・・


お後がよろしいようで。


2013-04-06

魚がめちゃくちゃ食べたいです

先日、魚のことがちらっと脳裏をよぎってから、すっかり魚を求めて三千里、な気分のわたしである。
肉より魚派になったんだなあ、と、加齢に伴う食の好みの変化を実感する次第である。

コリアンタウンのスーパーで買ったPorgyちゃんをぺろりと平らげたのに飽きたらず(その日の記事→『魚が食べたいです』)、すぐあとにWhole Foodsでタラのファミリーパックを買った。

8ドルくらいしたのに、3切れしか入ってない・・・・・・・・!!!!!

3切れなんてあっという間である。西京焼きにしたり、お吸い物にしたりで間もなく完食。
ああ、どこか、ニューヨークにお魚のサンクチュアリはないのだろうか・・・・

と、会う人みんなに、「魚、魚、魚・・・・」と言っていたら、職場の同僚が、

「アストリアにいいお店があるよ!その日入荷した魚介類を食べさせてくれるんだよー!」

三千里も探さなくてもあるんじゃん!!!もちろん、アストリアに馳せ参じました。
お店はこちら。

Elias Corner

外観の写真はYelpのページがわかりやすいのでどうぞ。
外観とか内装とかの写真があまりないわたしのiPhone、ほんと花より団子を体現している。

あ、内装の写真、1枚だけあった。

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ほんとにこの紙のテーブルクロス、エルメスなの・・・・!?!?

メニューもなくって、何があるの?どうやって料理してくれるの?値段は??というのを聞いてオーダー。
ショーケースには新鮮そうなお魚がたくさん!!!
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なんか、怪獣みたいな顔のやつがいる。


なんとなく気になったRed snapperにすることにした。
わたしの好物トップ10に余裕でランクインするイカもたのんだ。

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丸ごと・・・・だと・・・・!?!?!?!?

生まれてこのかた、ずーーーーっとイカの大ファンなわたしで、レストランでイカと見れば絶対頼んでいるけど、ゲソ部分が切り離されているとはいえ、丸ごとのフライを初めてみた・・・・!!!!!
レモンも丸ごとというのが素晴らしい。地中海の恵みですなあ!!

そして、なんとこのとき、同僚が隠し持っていたお醤油をバッグから取り出してくれたのである。
おいしいものへのあくなき追求、かっこいい・・・・!!!

同僚の持ってきてくれたお醤油をかけて食べるRed snapperちゃんの丸焼きは、ほんとにおいしいーーーーー。
ほくほくの身は鯛のようでもあり、ニジマスのようでもあり、タンパクながら、お箸が止まらなくなる素晴らしい味!(フォークだけど)
あ、写真・・・・食べるのに夢中で・・・・
鯛のおかしらつきを思い浮かべていただければ・・・・

他にもサラダとか、野菜のグリルとか、白ワインのキャラフを頼んで、1人チップ込みで30ドルくらい。はー。ごちそうさまでした。

アストリアには、ギリシャ系の人が多いらしく、こういうお店がたくさんあるらしい。さらに目につくところに魚市場とかもたくさんあって、帰り道に夫と、
「家、マンハッタンじゃなくてもよかったかもね・・・・」
と、ちょっと落ち込みながら電車に乗ったのであった。どんだけ魚好きなんだ。


数日後。
やっぱりまた魚が食べたくなってきた。

しかし、Whole Foodsのタラファミリーパックはあんまりお得じゃないし・・・・
悩んだ挙句、フラッシング(Flushing)へ行くことに。

フラッシングとは、マンハッタンの東側にある地域で、Wiki先生いわく、アジア以外の地域の中では、世界でも有数の規模のチャイナタウンが存在している。
フラッシングで育った中国人の友人いわく、マンハッタンのチャイナタウンは中国本土系の人が多く、フラッシングはもともとは台湾の人が多かったそうだが、現在はすっかり混ざり合ってしまっているそう。
ちなみに1970年代には日本人のコミュニティがあったそうだけど、今では見る影もない。
ともあれ、中国系の人たちがいるところには、日本人の求める食材がある・・・・!!!!


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看板も当たり前のように中国語である。
ちょっと駅周辺を歩いただけで、マンハッタンのチャイナタウンの巨大スーパー(参照→『輝け!ニューヨークのスーパーマーケット大賞!』)を凌駕する大きさのスーパーが見つかりまくる。
端っこから入って行って、魚売り場をチェック。

その中で、一番お魚が新鮮そうでおいしそうだったのがこちら!

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7番線のFlushing Main Streetを降りてすぐの「新世界商城」というショッピングモールの中に入っているスーパー。Jmartというらしい。

ではJmartの素晴らしい魚売り場の一部を。

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どーーーん。

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どーーーーーん。

こ・・・・ここは築地ですか・・・・!?!?

いや、わかっている。日本にいたら、このくらいなんとも思わないかもしれない。
でも、ここはニューヨーク。魚売り場がないスーパーがあるような場所なのに、この山積みの魚、さらに生簀まであるのである・・・・!!!
しかも、マンハッタンでは、Porgyちゃんが1ポンド3ドルちょっとで、安い!とか言ってたけど、ここでは、1ポンド99セント。どういうことなの・・・・!?!?!?

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見づらいけど、生きたすっぽんである・・・・
ちゃんと牙むいてた。
ほくほくしながら、タラとサケ(皮付き!!)を買った。
タラは1ポンド1.5ドルくらい、サケは4ドルくらい。ありがたすぎて、思わずいっぱい買った。

「家がこの辺だったら、毎日和食の生活ができたかもね・・・・」

とやっぱりちょっと落ち込みながら電車に揺られて、マンハッタンに帰ったのであった。
もう、わたしの世界が、完全に魚を中心に回転している。

先日、郊外に住んでいる同僚に、
「マンハッタンはたくさんお店があるから、食べ歩きとかしてるんですか?」
と聞かれた。

食べ歩きではなく、スーパー歩きしてます。(キリッ)

・・・・とは答えなかった。

そろそろ、トレンディ(笑)なカフェとかレストランとか行くべきだよなあ。


2013-04-05

ハーレムの雰囲気≒パリのメトロの雰囲気

ハーレム・・・・なんだか危険な香りがする単語である。


と思ったら、ニューヨークのハーレムは、別にあの男子禁制のハーレムから来ているわけではなく、もともとオランダのHaarlemという町の名前から来ているそうだ。(Wiki先生)
もともと、オランダ人の移民が多かった町に、「Great Migration」と呼ばれているアメリカ国内のアフリカ系移民の大移動で、アフリカ系の人たちが増えたそうだ。
これまたWiki先生いわく、第二次世界大戦後の不景気のせいで、貧困率や犯罪率が上がったんだけど、ニューヨーク市ががんばって治安をよくする活動をしたそうで、今ではだいぶましになった、とのこと。


前置きが長くなったけど、そんなハーレムに初上陸してきた。


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Streetが100をこえると、すごい遠くまできた気分!
いや、実際いつもの行動範囲を考えると遠い。


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こんな感じの立派な教会が多い。


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上手ですね、っていったら変だけど、このグラフティはすごいなあ。


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ちょっと写真が小さいけど、ビッグサイズ専門の洋服屋さん。東京にもこういうのあったような!
サイズ14~24ってどのくらいなんだろう。あれかな、だぼだぼのB系の人が御用達だったりするのだろうか・・・・!!




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この壁おもしろい。よくわからない絵が描かれている。


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タトゥー30ドル・・・・
いや怖い、いろんな意味で怖い。


ハーレムの治安はどうなのか、という点を考えてみると、雰囲気がちょっと違うかなあという感じである。
人種のるつぼのニューヨークにも関わらず、白人やアジア系の人はあんまり見かけないし、古めかしい壊れかけの建物がそのままになっている部分があったり、ゴミもいっぱい落ちてるし・・・・という具合である。
なので、女性ひとりだったりすると、昼間でもちょっと怖い感じを受ける場所もあるかもしれないなあ。
そこまですごく凶悪な感じはしないけど、気を許しちゃいけない、パリの地下鉄の雰囲気みたいだなあと感じた。






で、何しにわざわざハーレムに来たのか、というと、図書館に行って、英会話のクラスを申し込むためである。
ニューヨーク市の図書館は無料で英会話のクラスを提供している。その登録手続きのために、ハーレムの図書館まで出かけて行ったのである。

ちなみに図書館のやっている英会話のクラスの案内はこちらをどうぞ。

FREE English Classes for Speakers of Other Languages (ESOL)


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ハーレムの5Aveをちょっと入ったところにある図書館。内装がかわいいです・・・・!!!


英会話のクラスはレベル・曜日によっていろいろな図書館で開催されているとのこと。
わたしは60とか80streetあたりの図書館狙い!ぐふふ、あの辺雰囲気よさそうだしーーーー。


・・・・と思っていたのだが、レベルチェックをしたところ、わたしのレベルはなかなかクラスが見つからない。
非常に感じのいい、仕事熱心な図書館のおばさまたちが3人がかりでわたしが行けるクラスを見つけてくれた。


ブロンクスの図書館なら土曜日にクラスがあるわよ!しかも新設の!!どう?」


・・・・ブロンクスってどこですか???

と思ったのだが、おばちゃんたちが言うには、地下鉄の6番で行けるらしいし、まあなんとかなるかと思って、その図書館で申し込みをしてきた。


帰ってから、Google先生にお聞きしようと思って、検索バーに「ブロンクス」と打ってみたら、勝手に


「ブロンクス 治安

と補完された。


・・・・・・・


Bronxって、北の方っていうのは知ってるけど、結局どの辺なのだろうか、と今度はGoogle Maps先生にお聞きしてみたところ、


Presentation1


ハーレムなんて目じゃないくらい遠いのであった。


職場の同僚に、「英会話のクラスでブロンクス行くんだー」と話したところ、


「えっ、ブロンクス!?」
「治安大丈夫なの!?」
「ほんと、気を付けてね・・・・」



という3連コンボをくらった


ニューヨークと言えば、みんな真っ先に「治安は大丈夫なの?」という言葉が出てくるけど、これまでの生活圏ではそんなに心配されるような場所には行ったことがない。
ここ数年で劇的に治安が良くなったそうで、ここまで露骨に「大丈夫?」と言われる場所って他にはなかったのである。


あれか、ブロンクスはパリの北駅とか、マドリードのアトーチャ駅みたいなものなのだろうか・・・・


それともリアル北斗の拳の世界・・・・!?!?


怖いもの見たさの気持ちに引っ張られているけど、初回はさすがに夫についてきてもらおうかなーなどとちょっと及び腰のわたしであった。

2013-04-01

「愛するということ」から考える英語習得への道

英語を使っているところを誰かに見られたときに絶対に聞かれる質問。

「どこで英語勉強したの?」

これ、ほんとに日本人だと100%くらい聞かれるんですけど。わたしだけ?
なんで聞かれるのかなーとちょっと考えてみて、わたしが行きついた仮説は、

勉強法がありすぎて、どれがいいのかわからないから、
どれをやったらできるようになるのか知りたい
というものである。
(ここではわたしが英語ができるとかできないとかはおいといてくだせえ・・・・お代官様・・・・)

どうだろう。
ダイエットとかでも同じじゃないかなあ。納豆ダイエットとか、おからクッキーとか、ロングブレスダイエットとかいろいろあったよねえ。
「どうすればできるようになるの?」という質問に対して、この本が挙げている技術を習得するための4つの原則は非常に正攻法で、英語でも、ダイエットでも、なんでも達成したいものに適用できそうだなとちょっと感動した。

『愛するということ』(エーリッヒ・フロム)



「愛する」ということは「技術」であるとして、
「突然落ちた恋」なんてのは、愛じゃない。
じゃあ、愛ってなんだろう、技術はどうすれば身につくんだろう、
みたいなことを書いている本。(超意訳。すみません)

技術の習得4つの原則とは、
(1)「規律」 規則正しくやらなければ、どんなことでも絶対に上達しない。
(2)「集中」 誰もが一度にたくさんのことをしている。(中略)この集中の欠如をいちばんよく示しているのが、一人でいられないという事実だ。
(3)「忍耐」 性急に結果を求める人は絶対に技術を身につけることはできない。
(4)「技術の習得に最高の関心を抱くこと」 もしその技術がいちばん重要なものでないとしたら、その技術を身につけようとしても、絶対に身につかないだろう。
うはーーーーー、フロムさん、すみませんでした!!!と思うこの4連続パンチ!
ほんとに、たとえば、おからクッキー食べても三日坊主だったり、おからクッキーと納豆を併用しつつもおやつ食べちゃったり、3日で5キロ減ってないことでやる気をそがれたり、「痩せたらいいなー」くらいの気持ちでダイエットしても、痩せるわけないですよね!!!
・・・・一部実話。一部。

英語についても、日常生活でそこまで困らないレベルなので、なんか上記の4つを意識して勉強するってことをしていなかったな、と反省した。

ちょうど今日、イギリスで勉強している友達が、Facebookに、
「韓国人の子と一緒に旅行した。韓国語わからないけど、英語って便利
というようなことを書いているのを見て、うわあ、そうだよねえ、その感覚大事だよねえ、とこれまたパンチをくらった。
たとえば友達としゃべりたい、みたいな「動機づけ」と呼ばれるものって、フロム先生のおっしゃる4つの方法につながるかもなと思ったのであった。

この本、英語のタイトルは『The Art of Loving』で、直訳すると『愛の技術』である。
『愛するということ』って翻訳はすごいなあ、深いなあ、と思うんだけど、『愛する技術』でもいいんじゃないかなと思ったりした。

この中には、技術の習得法だけじゃなくて、愛の種類や、愛っぽいニセモノとか、どういう瞬間に「愛している」状態なのか、とか本当に幅広く「愛」について書いてあったので、今後もちょっとずつ紹介していこうと思う。

あー、いい本読んだ。

わたしも、ヨーロッパ某国に住んでいたときは、その国の言葉を身につけようと、短い間でだいぶ言葉が上達したと自分でも思うんだけど、そのときは上記の4つをちゃんと守っていたなあ・・・・と遠い目。
本当にしゃべれるようになって帰りたいなら、もっと英語に興味を持って、時間を費やそうと思った。

思った。

・・・・思った。

ちょっと前に読んだ、
『スタンフォードの自分を変える教室』(その日のブログ)や
『経済は感情で動く』(その日のブログ
に言わせると、

「思った」時点で満足して、行動に移さない

らしいので、思い立ったが吉日だぞ、と書いておこう・・・・自分のために・・・・