スーパーめぐりとか、ニンテンドーワールドのイベントに行ってみるとか、そんなことをしてたらあっという間だったよ!!
・・・・そんなことでいいのか、という自覚がさすがに芽生えたので、やっとメトロポリタン美術館へ行くことにした。
ドラマ、ゴシップガールでランチしてるところだーーー!!と興奮するわたし。
割と朝早く行ったので、人が少なめ。
立派な石造りの建物の中は空間が広くて、大英博物館とかルーブル美術館に比べたら新しいかんじ。
いつものようにWiki先生にご登壇いただいたところ、約20年かけて、1902年に建物が完成したそう。
場所はニューヨーク市が寄付したそうだ。へーーーー。
中は本当に広くて、お目当てのヨーロッパ絵画の部屋に到達するまでにすでに1時間以上が経過。
ではわたしが気になった作品をぬるく紹介いきたいと思います!
Woman in Profile
おおーこれはピカソが本気だったころの絵!!
・・・・と言ったところ、案の定、「本気ってなんだよ」とつっこまれました。
「この頃はパリに行ったばっかりで(略)ピカソはかなり頭の中にいろいろな構想があって、それをキャンバスに(略)」
と夫が解説をしてくれたのですが、ヘースゴイネーと聞き流す。
これ、20歳のころ作品だよなあ。すごい。
ちなみに上記に貼ったリンクの通り、これはパリの浮かれた社交界を描いたものだそう。
色やら、白い毛皮と思われる部分の質感やら、なんだかわくわくする絵。
Mäda Primavesi
クリムトきたーー!
これは銀行家のお金持ち(と思われる)と女優の夫婦が自分の娘を描いてもらったものだそうで、こんなおしゃれな肖像画だったらうれしいだろうねえ!とこれまたどこに視点があるのかわからない感想。
この立ち方が挑むようでかわいいなあ。たぶんツンデレだよね、この子。
なんだこの絵は!!!
手前の女の人の色を塗る前に飽きちゃったのかなあ?とつぶやいたところ、
「これは効果で(略)、狙いは(略)」
というガイドが遠くから聞こえた。
しかし、ほんとにいやらしい顔をしている。このおっさん。タイトルを見てみる。
The Englishman
ぶっ!!!思わず吹き出した。
フランス人が、イギリス人をこういう風に描くって、意味深だよなーとおかしくなってしまった。深読みかもしれないけど。
この時代は、イギリスはヴィクトリア女王によっていやらしいものとかが厳しく制限されていたので、ピンクなもののために、イギリス人はフランスまで遠征してたんだよねえ。
あ、今タイトル調べたら、ちょっと違ってた。
The Englishman (William Tom Warrener, 1861–1934) at the Moulin Rouge
名前まで明かされてる・・・・
ウィリアムさん・・・・「フランスまで来た甲斐があった!!!」みたいなのが出ちゃってますよ!!
The Dance Class
ドガさんのバレエシリーズばっかりあるお部屋があって、非常に楽しい。
バレエのスカート部分(パニエ?なんていうんだっけ・・・・)の透けてる感じとかふわふわしてる感じとかいいなーー。
しかしこのおじいさんはなんだろ?邪魔だよねー、と感想を述べたところ、
「当時の華やかなバレエ団には絶対パトロンがいて(略)美しいバレリーナとパトロンを並べることで現実を表現(略)」
というツイートが聞こえた気がした。
しかし、ほんとにものすごい美術品の量。
中にはレストランやカフェ、ワインバー(!)もあったりと、1日すごせるようにはなっているんだけど、土曜日な上にちょうどお昼の時間にぶつかってすごい人だったので、退散することに。
その広さたるや、ぐおおおお、5月まで印象派とファッションの特別展やってる・・・・!!!というのに帰ってから気づく広さですよ・・・・
Impressionism, Fashion, and Modernity
25ドルはちょっと二の足を踏む金額だけど、近いうちにこの展示と、今日見れてないところに行きたいなー。
MoMAやルーブルみたいに、ただの日を作ってくれればいいのになあ、なんて罰当たりなことを思う庶民であった。
この他にもいろいろ見たので、いつものように追記にぺたぺたしておきます!!
A Woman Seated beside a Vase of Flowers (Madame Paul Valpinçon?)
バレエシリーズの部屋の横にあるドガさんの絵。
これ・・・・なんというか、人物より花の方に力が入ってないですかね!!!といううがった見方をした。
なんというか、バレリーナを描くときと力の入れ方が違うような・・・・やっぱりロリコ・・・・(自重)
Head of a Woman
これまたピカソさんのやや本気(失礼)の鬱時代、じゃなかった青の時代の作品。
ピカソは本当に多作だよなあ、って見るたびにため息。
ちなみに一番好きなのはやっぱりゲルニカかなあ。あの大きさといい、ずどーーーーんとくる。
バルセロナのピカソ美術館も楽しかった。
Roses
こちらはゴッホの自画像のすぐ後ろにあった、同じくゴッホの描いたバラ。
この作品があの部屋の中では一番好きだった。緑と白が好みすぎる。
でもバラというより椿みたいだなあと思った。思うのは自由ですよね・・・・いや、好き勝手言ってすみません。
Notre-Dame-de-la-Garde (La Bonne-Mère), Marseilles
これは今日見た中では一番好きかもしれない。ポール・シニャックさん。
なんとなくマルセイユってあまりきれいなイメージがなかったけど、この絵の中では素敵だなあ。
マルセイユで食べた魚のスープはこれまでの人生で一番おいしかったなあーーーーあの丘の上の教会の中はかわいかったなあーーーーーなんて思い出してたら、行きたくなってきましたフランス。
Gray Weather, Grande Jatte
似ているけど、こちらはスーラさんの作品。
点描がシニャックさんより細かい。色がきれいだなあーーー。このふたりは本当に好き。
Île aux Orties near Vernon
モネさんの絵もたくさんあるけど、この絵が一番好きだった。
しかしモネさん、睡蓮何枚描いてるんだろ。
解説の夫が、「この人、ほんとに水好きだよねえ」と言っていて、心から同意した。
で、今回わたしが最も飛びついた、というか、「ちょっと大丈夫・・・・?」と思ったのはこちら。
Boiserie from the Hôtel de Cabris
18世紀フランスらしい、アントワネット様な感じで大好きな部屋なんだけど、あれ、え・・・・???部屋そのまま持ってきたの???
ちょっとよくわからなかったんだけど、フランスのグラース(Grasse)という町の建物としてパリで作られたものを持ってきた・・・・という感じなのだろうか?
グラースは、超のどかな田舎なので、こんなきんぴかがあったら浮くかもなーと思ったのであった。
(2013/4/16 追記)
「すごくいい美術館だと思うけどさー、25ドルは高いよねーーー」
と同僚に話したところ、
「え!?25ドル払っちゃったの!?」
という反応をされた。しかも複数人に・・・・
なんでも25ドルは「Suggested price」だそうで、
「これだけ払ってくれたらうれしいなーーでもまあ美術館の勝手な希望だから、払えるだけでいいよ」
という価格なのだそうだ。
希望小売価格みたいなものですか・・・・!?
わたしが行ったときは、手持ちの現金がなかったのでカード出したらなんの説明もなく、ばっちり2人で50ドル課金されてた。
ある同僚いわく、わたしたちみたいに何も知らない人は窓口で説明もされないので25ドル払ってしまうけど、事情を知っている人は1ドルとかで入っているそうで、この差は問題にもなっているらしい。
Met in fee-for-alll
‘Free’ museum sued over admi$$ions(NEW YORK POST)
この記事みたいに。
いくら1ドルでいい、って言われてもあの大きなすばらしい空間を維持するのにはお金がかかるでしょうし・・・・とか考えてしまう。
でも世の中には使い切れないくらいお金がある人もいるだろうし、ふむ。
Free Admission and Discounted Admission at New York City Museums(About.com)
もやっとしているけど、他にも希望小売価格(小売?)で見られる美術館・博物館のリストを見つけたので、自分の中の葛藤とともに、見に行こうと思う。