以前書いたニューヨークのスーパー特集(こちらとこちら)を久々に読み返した。
なんだか遠い過去のような気がするが、実際もう1年以上が経過しているのであった。
最近、大好きなやや僻地の八百屋さんで日本人っぽい方をよく見かけるようになった。このブログを読んでくださった方もいらっしゃるのかなあとひそかににやにやしている。
過去の記事を読んでみて、「日系スーパーどうしを比較していないなあ」ということに気づいた。
ということで、今回はニューヨークはマンハッタンで日本食材を入手する方法について、この1年で学んだことを記しておきたい。
ニューヨークで日本食材を購入するのには、大きく分けて、
という3種類の方法がある。
品揃えはもちろん1から3の順にいいし、価格も2がそんなにお得ではない場合が多いので、日本食材を買うなら日系スーパーでいいんじゃないかなあと思っている。
さらに、わたしはマンハッタン在住の人は、わざわざ食材入手のためにニュージャージーのミツワまで行かなくていいんじゃないかなとも思っているので(過去記事)、以下の日系スーパー3店+お気に入りのチャイナタウンのスーパー1店を紹介する。
いきなりだが、日系スーパー3店の9品目の価格を表にまとめてみた。(2014年4月現在)
【凡例】
○:一番安い、大体同じ
△:2番目に安い
×:一番高い
具体的な名前があるのとないのとが混在しているが、すべて、あるひとつの商品の価格を比較したものである。
「なんでクリームパン(これは5個入り)なんだ」とか「混ぜ込みわかめなんて買わない」とかという声が聞こえて来る気がする。せっかく調べるならやる気を喚起したいので、好物で固めてみたのだった。
続いて、各スーパーの特徴を見て行こう。
----------------
◆ダイノブ
一番よく行くスーパー。気に入っているからというよりはわたしの行動範囲の中で行きやすいからである。
表にあるように、野菜とお肉は安い。適量を小分けにして売っているかんじで、高くても3,4ドルくらいである。
また、毎週土日は冷凍食品が40%オフになる。あと、確か25日近辺にはセールをやっていてうまく使えばお得である。
しかし、野菜とお肉以外は割高感。特に加工食品系、お菓子は3店舗の中で一番高い。
わたしの愛するおにぎりの具、混ぜ込みわかめがここでは3.88ドルするが、サンライズマートだと2.99ドル、片桐だと2.79ドルである。毎日のように食べるものが1ドルも違うって!クイーンズ伊○丹と西○の差みたいなものなのか。
これまた大好物の芋けんぴ。2.69ドルなのだが、片桐だと1.99ドル。
日本では100円で売られているシリーズなので、むむむ…
あと、これ日本だったら騒ぐ人いそうだなあと思う価格表示。
この卵、1.68ドルで売っているところを見たことがない…
豚肉(180g)も、3.99ドル→2.99ドルとか書いてあるけど、毎日2.99ドルなので買い込まなくて大丈夫である。
品揃えはサンライズマートと同じくらい。可もなく不可もなくというかんじ。
レジの人は日本語ができる人が多い。
わたしが納得できないのは、ここで冷凍食品を買うと、
・種類ごとに冷凍食品をレジ袋に包まれ、
・それを袋につめて、
・さらに袋を二重にされる。
つまりレジ袋が3重とかになったりするのだ!しかも店員さんによっては、「そうやらなくていいです」とお願いしても、聞き入れてくれなかったりする。ううう…
もちろん善意からやってくれているとは思うのだけど、なんとももったいない精神の琴線をかき鳴らしまくってくれるので、わたしのように気になる人はマイバッグを持っていきましょう。
◆サンライズマート
グランドセントラルの近くと、イーストビレッジという日本人的に超便利な場所に2店舗ある。
いつ行っても混んでいるので、人ごみ&行列嫌いなわたしは敬遠しているのだが、なかなかお手頃だし、品揃えも良いので、人気にもなるはずである。
価格はだいたいダイノブと片桐の中間だが、ビールや野菜など、片桐より安いものもある。
たまに異様に食べたくなる、ドイツ風日本菓子バウムクーヘン。
これはダイノブにも売っているのだが、サンライズマートの方が1ドルくらい安い。
店員さんは日本語を喋れる人と、日本語を勉強していそうだなあという若い現地の人と、半々くらいなイメージである。接客はとても感じがいい。(日本レベルを求めてはいけないけど)
サンライズマートには日本っぽい惣菜パンや菓子パンが売っている。
そのせいで日本のコンビニに売っているような個装菓子パンが置いてなかったりするのでご注意を。
また、セールもやっているが、日付や曜日が決まっているわけではなさそう…?
あと、野菜の1パックがダイノブに比べて大きい気がする。ダイノブだとごぼうは1本単位で売ってるけど、サンライズマートはごそっと数本入っている。
◆片桐
以前のスーパー特集ではなぜか紹介していなかったお店。59Streetと3Aveと2Aveの間にある。
人によっては不便なところにあるが、おそらくニューヨークの日系スーパーでは一番お得!
まず、コアラのマーチの89セントに圧倒された。
中華スーパーでも98セントなのにそれより安いとは!やるなー。
後ろにあるパンダのお菓子も99セント。
前述の通り、芋けんぴも1.99ドル!!
お菓子や加工食品は片桐が抜群に安い。
また、お刺身の種類も特筆すべきものがある。
生のたらこが売ってるーーー!!他のお店で冷凍なので感動である。まだ試してないけど。
生わさびとかもある。すごい。もしかして業務用で買って行く人も多いのかな。
片桐は、ダイノブ、サンライズマートやミツワと比べて安いだけでなく、品揃えが独特である。
仕入れ業者が違うのかなーと思ってちょっと調べてみたら、こんな資料を発見した。
ニューヨークにおける日本食取り扱い主要小売店舗情報(byジェトロ…ってこういう仕事もするんですね。おつかれさまです。)
仕入れ経路を見ていただくと、他の日系スーパーは「日系貿易会社」とだけ書いてあるのに対し、片桐は伊藤園やハウス食品等と直接つながりをもっているらしい。
ということで、もしダイノブやサンライズマートで見つからないものがあった場合は、片桐へ行ってみてもいいかもしれない。
ただ、お肉は高級そうなものが多くて、1パック8ドルくらいが中心価格帯。わたしが安いものを見落としてるのかもしれないが、お肉はダイノブか下記の香港超級市場や現地スーパーがリーズナブルである。
◆香港超級市場(Hong Kong Supermarket)
チャイナタウンの巨大スーパー。
以前も書いたが、和食にも使える食材がたくさんあるし、お買い得だしで嬉しい。
いかにも中華スーパーじゃなきゃ変えなそうな、いわゆる「bun」の皮だけのもの。
----------------
まとめ
「で、結局どこのスーパーがいいのよ!」という声が聞こえてきそうだが、「日本食材も小麦粉やバターのようなユニバーサル食材(勝手に命名)も含めたすべてが納得する価格そろうスーパーはない」ということだけは言える。
何を買うにもクイーンズ伊○丹じゃなきゃいやだ、という人もいるだろうし、とりあえず近場にあればそこそこのものでいいや、という人もいるだろうし、安く仕入れるためには遠くてもいい!という人もいるだろう。
ご参考までに、あまりオーガニックとかにこだわらないわたしは以下のような使い分けをしている。
■日本食材入手:
・ダイノブ(行きやすいから)
・香港超級市場(安くて野菜の品揃えがいいから)
■その他の食材入手:
・ちょっと遠くの八百屋さん(とにかく安いから)
・Morton Williams(高いけど行きやすいところにあるから)
・Whole Foods(プライベートブランドを中心として品揃えが多くリーズナブルで、品揃えがいいしお店がきれいなので)
東京の主要沿線駅の、なんでもそろっちゃう駅前商店街とか、地方のイオンモールとか懐かしいなあ…と思ったのであった。
※各スーパーのみなさま
独自調査結果を載せましたが、問題がありましたらご連絡ください。
◆◆◆
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なんだか遠い過去のような気がするが、実際もう1年以上が経過しているのであった。
最近、大好きなやや僻地の八百屋さんで日本人っぽい方をよく見かけるようになった。このブログを読んでくださった方もいらっしゃるのかなあとひそかににやにやしている。
過去の記事を読んでみて、「日系スーパーどうしを比較していないなあ」ということに気づいた。
ということで、今回はニューヨークはマンハッタンで日本食材を入手する方法について、この1年で学んだことを記しておきたい。
ニューヨークで日本食材を購入するのには、大きく分けて、
- 日系スーパーで買う
- 中華・韓国スーパーで買う
- 現地スーパーで買う
という3種類の方法がある。
品揃えはもちろん1から3の順にいいし、価格も2がそんなにお得ではない場合が多いので、日本食材を買うなら日系スーパーでいいんじゃないかなあと思っている。
さらに、わたしはマンハッタン在住の人は、わざわざ食材入手のためにニュージャージーのミツワまで行かなくていいんじゃないかなとも思っているので(過去記事)、以下の日系スーパー3店+お気に入りのチャイナタウンのスーパー1店を紹介する。
- ダイノブ
- サンライズマート
- 片桐
- 香港超級市場
いきなりだが、日系スーパー3店の9品目の価格を表にまとめてみた。(2014年4月現在)
【凡例】
○:一番安い、大体同じ
△:2番目に安い
×:一番高い
具体的な名前があるのとないのとが混在しているが、すべて、あるひとつの商品の価格を比較したものである。
「なんでクリームパン(これは5個入り)なんだ」とか「混ぜ込みわかめなんて買わない」とかという声が聞こえて来る気がする。せっかく調べるならやる気を喚起したいので、好物で固めてみたのだった。
続いて、各スーパーの特徴を見て行こう。
----------------
一番よく行くスーパー。気に入っているからというよりはわたしの行動範囲の中で行きやすいからである。
表にあるように、野菜とお肉は安い。適量を小分けにして売っているかんじで、高くても3,4ドルくらいである。
また、毎週土日は冷凍食品が40%オフになる。あと、確か25日近辺にはセールをやっていてうまく使えばお得である。
しかし、野菜とお肉以外は割高感。特に加工食品系、お菓子は3店舗の中で一番高い。
わたしの愛するおにぎりの具、混ぜ込みわかめがここでは3.88ドルするが、サンライズマートだと2.99ドル、片桐だと2.79ドルである。毎日のように食べるものが1ドルも違うって!クイーンズ伊○丹と西○の差みたいなものなのか。
これまた大好物の芋けんぴ。2.69ドルなのだが、片桐だと1.99ドル。
日本では100円で売られているシリーズなので、むむむ…
あと、これ日本だったら騒ぐ人いそうだなあと思う価格表示。
この卵、1.68ドルで売っているところを見たことがない…
豚肉(180g)も、3.99ドル→2.99ドルとか書いてあるけど、毎日2.99ドルなので買い込まなくて大丈夫である。
品揃えはサンライズマートと同じくらい。可もなく不可もなくというかんじ。
レジの人は日本語ができる人が多い。
わたしが納得できないのは、ここで冷凍食品を買うと、
・種類ごとに冷凍食品をレジ袋に包まれ、
・それを袋につめて、
・さらに袋を二重にされる。
つまりレジ袋が3重とかになったりするのだ!しかも店員さんによっては、「そうやらなくていいです」とお願いしても、聞き入れてくれなかったりする。ううう…
もちろん善意からやってくれているとは思うのだけど、なんとももったいない精神の琴線をかき鳴らしまくってくれるので、わたしのように気になる人はマイバッグを持っていきましょう。
◆サンライズマート
グランドセントラルの近くと、イーストビレッジという日本人的に超便利な場所に2店舗ある。
いつ行っても混んでいるので、人ごみ&行列嫌いなわたしは敬遠しているのだが、なかなかお手頃だし、品揃えも良いので、人気にもなるはずである。
価格はだいたいダイノブと片桐の中間だが、ビールや野菜など、片桐より安いものもある。
たまに異様に食べたくなる、ドイツ風日本菓子バウムクーヘン。
これはダイノブにも売っているのだが、サンライズマートの方が1ドルくらい安い。
店員さんは日本語を喋れる人と、日本語を勉強していそうだなあという若い現地の人と、半々くらいなイメージである。接客はとても感じがいい。(日本レベルを求めてはいけないけど)
サンライズマートには日本っぽい惣菜パンや菓子パンが売っている。
そのせいで日本のコンビニに売っているような個装菓子パンが置いてなかったりするのでご注意を。
また、セールもやっているが、日付や曜日が決まっているわけではなさそう…?
あと、野菜の1パックがダイノブに比べて大きい気がする。ダイノブだとごぼうは1本単位で売ってるけど、サンライズマートはごそっと数本入っている。
◆片桐
以前のスーパー特集ではなぜか紹介していなかったお店。59Streetと3Aveと2Aveの間にある。
人によっては不便なところにあるが、おそらくニューヨークの日系スーパーでは一番お得!
まず、コアラのマーチの89セントに圧倒された。
中華スーパーでも98セントなのにそれより安いとは!やるなー。
後ろにあるパンダのお菓子も99セント。
前述の通り、芋けんぴも1.99ドル!!
お菓子や加工食品は片桐が抜群に安い。
また、お刺身の種類も特筆すべきものがある。
生のたらこが売ってるーーー!!他のお店で冷凍なので感動である。まだ試してないけど。
生わさびとかもある。すごい。もしかして業務用で買って行く人も多いのかな。
片桐は、ダイノブ、サンライズマートやミツワと比べて安いだけでなく、品揃えが独特である。
仕入れ業者が違うのかなーと思ってちょっと調べてみたら、こんな資料を発見した。
ニューヨークにおける日本食取り扱い主要小売店舗情報(byジェトロ…ってこういう仕事もするんですね。おつかれさまです。)
仕入れ経路を見ていただくと、他の日系スーパーは「日系貿易会社」とだけ書いてあるのに対し、片桐は伊藤園やハウス食品等と直接つながりをもっているらしい。
ということで、もしダイノブやサンライズマートで見つからないものがあった場合は、片桐へ行ってみてもいいかもしれない。
ただ、お肉は高級そうなものが多くて、1パック8ドルくらいが中心価格帯。わたしが安いものを見落としてるのかもしれないが、お肉はダイノブか下記の香港超級市場や現地スーパーがリーズナブルである。
さて、続いてはおまけ。
チャイナタウンの巨大スーパー。
以前も書いたが、和食にも使える食材がたくさんあるし、お買い得だしで嬉しい。
「tempura」という名前で大量に売られているさつま揚げ系のもの。
おでんをやるときにいいかも。大量すぎるけど…
麺の種類も豊富。
ちっちゃい肉まんやあんまんみたいなものが1ドルちょっとで売られている。
せいろでふかして食べると幸せ。
あれ、すっかり和食からかけ離れてしまいました。
このお店では野菜を買うのがおすすめ。
以前も書いた通り(過去記事)、鮮度は不安かもしれないが、和食に使える野菜がいっぱいだし安い。
この前はここでたけのこを買って、たけのこご飯を炊いてみた。
----------------
まとめ
「で、結局どこのスーパーがいいのよ!」という声が聞こえてきそうだが、「日本食材も小麦粉やバターのようなユニバーサル食材(勝手に命名)も含めたすべてが納得する価格そろうスーパーはない」ということだけは言える。
何を買うにもクイーンズ伊○丹じゃなきゃいやだ、という人もいるだろうし、とりあえず近場にあればそこそこのものでいいや、という人もいるだろうし、安く仕入れるためには遠くてもいい!という人もいるだろう。
ご参考までに、あまりオーガニックとかにこだわらないわたしは以下のような使い分けをしている。
■日本食材入手:
・ダイノブ(行きやすいから)
・香港超級市場(安くて野菜の品揃えがいいから)
■その他の食材入手:
・ちょっと遠くの八百屋さん(とにかく安いから)
・Morton Williams(高いけど行きやすいところにあるから)
・Whole Foods(プライベートブランドを中心として品揃えが多くリーズナブルで、品揃えがいいしお店がきれいなので)
東京の主要沿線駅の、なんでもそろっちゃう駅前商店街とか、地方のイオンモールとか懐かしいなあ…と思ったのであった。
※各スーパーのみなさま
独自調査結果を載せましたが、問題がありましたらご連絡ください。
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