2014-04-27

北米初上陸!ニューヨークの猫カフェへ行ってきた!

The smallest feline is a masterpiece. 
猫はどんなに小さくても、最高傑作だ。 −レオナルド・ダヴィンチ
ニューヨークに4日間という期間限定で猫カフェがオープンしたという話を聞きつけたので、猫好きとしてもちろん行くことにした!
ところで、心から同意したくなる冒頭の名言だが、原文が見つからない。「ダヴィンチさんが英語で言うわけないだろう!」と心からつっこんでおいた。

北米初上陸らしい猫カフェだが、「PURINA ONE(ピュリーナ・ワン)」というキャットフードの広報のための企画だそうだ。

10時開店ということなので、「ちょっと早めに行こう」と、9時50分くらいに現地へ。

うえええーー開店前なのに、めっちゃ並んでるんですけどーーー。
これは列の半分くらいで、ここから折り返してさらに倍の人が並んでいた。みんな何時から来てるのーーー。
スタッフの人に「どのくらい待ちますか?」と聞いたところ「Four hours」とさらっと言われる。
four hoursって、やっぱり4時間?それともfor hoursで数時間ってこと??
微妙な英語力を発揮してもう一度聞いたところ、「Four to five hours」と言われた。やっぱり4時間なんですか!
夫との間に、「どうする…?」という空気が流れた。当然、4時間と聞いて列を抜けていく人も多数。
しかし、「期間限定だし、猫好きだし!」ということでわたしたちは覚悟を決めた。
わたしはKindleを、夫は3DSを持ってこなかったことを激しく後悔した。(周りにやってる人がいっぱいいて、すれちがい通信の機会を逸したのである)

カフェの目の前には、動物の保護施設の運営団体のトラックが止まっていた。
こ、この中にもいっぱい猫がいるんじゃないの!見せてーーー!と思ってしまった。

1時間くらいして、やっと猫がいるスペースがのぞける場所まで来た。
まねき猫のように鎮座する、白い美猫様が!!

さらに1時間後、窓の正面まで来られた。
ここまで来ると、いろんな猫が外から見られて楽しい。

窓の前からの熱視線も気にせぬ猫様。それでこそ猫様!

中には獣医さんが常駐していて、猫の様子を定期的に確認しているようだ。

ところで、猫好きなのか、それともお祭り気分なのか、猫グッズを身につけている人が多い。

猫リュックのお姉さん。

ちょっと見づらいけど、このお姉さんもゴブラン織の猫リュック!
さらにこの人は、猫柄のスカートに、猫ヒールの靴だった。写真が撮れなくて残念…
豹柄を身につけている人もやたら多かった。ネコ科つながりだろうか。

そして待つこと本当に4時間!入店!!!

無料のコーヒーとお菓子が振る舞われる。

壁に書かれたメニューも猫を前面に押し出している。

もちろん噂の「cat'achino」を注文。
猫のラテアートかわいい!あれ、でもこれカプチーノ?

よく見ると、マグカップも今回のこのイベントのために特別用意したようだ。お金かかってるなあ…
キャットチーノは、その場でお豆をひいてたしオーガニック牛乳のおかげか、とてもおいしかった。
飲み干してから、いざ、戦場へ行かん!

猫たちのかっこいい写真がお出迎え。
右下の子は里親が見つかったようで、「adopted」というシールが貼ってある。

ざっと見たところ、半分くらいの猫が引き取られたようだった。
また、わたしたちが猫ゾーンにいる間にも、3匹の猫が引き取りの手続きをやっていた。
里親になった人が猫を連れて外へ出て行くとき、周りからは「Congraturations!」という声と温かい拍手が送られていた。

おやおや…

第一猫様、発見!

おもちゃは中にいくつか置いてあり、好きに使うことができる。

この子はずーっと眠っていた。かわいい…
外から激写するおばさま。通行人も人だかりに思わず足を止めていた。


猫カフェ内部の様子は、インターネットで生中継されていた。
(切れちゃってますが、上の写真の猫の上にカメラがあります)

キャットフードに隠れる子。Mamma Miaちゃんという名前らしい。

暗いゾーンで寝ている猫様。邪魔してごめんよー。かわいすぎてつい…

Freddyちゃんという猫様。まるっとしてて、ふてぶてしい。

周りにどんなに人がいようが、ごろんとしてしまうFreddyちゃん。
近くにいたおばさまが、「He is my favorite!!!」と言って、スタッフの人に里親について相談していた。たしかにかわいい…

…と、Freddyちゃんにつれなくされたので、他の黒猫様で寂しさを紛らわす里親候補のおばさま。

この写真はわかりづらいのだけど、柱の向こう側はキッズコーナーで、子供連れはそちらに誘導されていた。スタッフの人が常駐していた。

動画を撮る夫と対峙する猫様。

あっという間に制限時間の30分を過ぎてしまい、後ろ髪を引かれつつ、猫カフェを後にしたのであった。

ニューヨークでマーケティングの仕事をしている人に聞いたのだが、ニューヨークは広告費が高いので、例えば1ヶ月どこかに看板を出すよりは、数週間、期間限定でカフェをやった方がいい、と言われているらしい。
カフェ自体も売り上げが出るし(今回の猫カフェは無料だが)、メディアで話題になる可能性も高い。単なる看板に比べて、広告効果が高いというわけだ。

今回の猫カフェは4日間限定だったのだが、こんなに人気があるなら常に猫が愛でられるカフェがあればいいのになあー…と単純に希望してしまうのだが、どうやら飲食物を出すエリアと猫がいるエリアは分けなきゃいけないという法律があるっぽいので(WSJのニュース)、テナント料金が高いニューヨークだと、収益化が難しいかな…という感じもする。

こちらの記事によると、サンフランシスコやオークランド、バンクーバー、トロントで猫カフェ開店計画があるようだ。

America's First Cat Café is Popping Up in NYC This Week (EATER)

いったい、どの都市に北米初の常設猫カフェが開店するのか!
北米の猫好きの夢は始まったばかりである。


(2014/5/5 追記)
猫カフェの動画です!! #日本語よ



(2015/1/13 追記)
ついにニューヨークに猫カフェができました!!
Meow Parlour

2014-04-26

続・幻のベトナム料理、「ミコー」を探して3649里

相変わらず、パリで食べたミコーが忘れられないわたしである。

何度見ても神々しいばかりの写真!
あったかい冷やし中華というべきか、サラダ油そばというべきか、卵麺のぷりぷりさと、たれのおいしさが相まった、あとをひく素晴らしい食べ物である。

第1回捜索隊の失敗にもめげず(過去記事)、わたしは引き続きニューヨークでミコーを追い求めていた。
このブログは、ミコーにとりつかれた麺好き女の1ヶ月に及ぶ捜索活動の記録である。

■目次
  • 第1章 卵麺は必須かもしれない
  • 第2章 タイレストランでの出会い
  • 第3章 意外なところで…!アメリカ版ミコーの発見
  • 終章  いとしのミコー

■第1章 卵麺は必須かもしれない
先日のブログでミコーについて書いたところ、
「フラッシングのベトナム料理屋さんに似たようなものがありますよ」
という優しい情報をいただいた。

ふむ、確かに見た目が近い。しかしメニューを見ると麺がバーミセリと書いてある。
バーミセリとは細い麺のこと。アジアンのお店でバーミセリと言われた場合は、大体お米から作られた麺である。(…と思うんだけど、グルメのみなさん、あってますか?)
あと、このメニューはこのメニューでおいしそうなんだけど、ミコーにはもうちょっと緑の野菜が乗っていた。
いただいた情報から着想を得て、野菜が乗っているスープなしのバーミセリを捜索する。すると、ミッドタウンのベトナムデリが条件に合致するようなメニューを提供していることを発見!さっそく行ってみた。


ふむー…野菜たっぷりなところはいいし、これはこれでおいしいのだけど、ミコーではない。バーミセリと卵麺では食感も風味も全然違うものなあ。
たれはスイートチリみたいなかんじで、なんというか、大きい生春巻を食べている気持ちになる。生春巻だからやっぱりおいしいんだけど、ミコーではない。残念。
この経験から、「ミコーにおいて卵麺は必須なのかもしれない」という発見をした。

Boi Sandwich
708 3rd Ave
New York, NY 10017
b/t 44th St & 45th St in Midtown East


■第2章 タイレストランでの出会い
ミコーはベトナム料理なので、インターネットを駆使してベトナム料理屋さんの麺メニューを調べまくっていた。
「mi kho」というキーワードでは出てこないということがわかっていたので、「dry noodle vietnamese」とかで探していたのだが、うーん、なかなか見つからない。「観測されないものは存在しないと同じなんだよ!」とか叫びだしたくなる気分。このニューヨークにありながら、インターネットで見つけられないものがあるのか!あるべきではない!

そんなある週末、夫が突然ミコーを捜索し始めた。四六時中ミコーミコーと唱えている麺中毒者の妻に辟易していたのかもしれない。
しばらくして「これ近いんじゃないー?」と見せられたメニューは、タイ料理レストランのものだった。
ものすごい灯台下暗し感である。ニューヨークだったらタイとベトナムがごっちゃになっていてもおかしくない気がする。


うおおおお、「Ratchaburi Crab & Pork Dry Noodles」!しかも「homemade egg noodles」とはかなり期待できる。
パジャマでごろごろしていたわたしたちは、早速着替えて行ってみることにした。

お店はこちら。最近話題のグルメスポット、ヘルズキッチンにある「Pure Thai Cookhouse」である。
象さんの看板が目印。外観がおしゃれカフェっぽい。内装はちょっとチープな感じだけど、木目調で素敵である。

噂のドライヌードルはもちろん、せっかくなので前菜もちょっと頼んでみた。

手前は定番の青パパイヤサラダ。
奥は「Steamed Fresh Roll」という謎のメニュー。生春巻を蒸した感じのもので、たれが甘酸っぱい上に、ライスペーパーの風味のせいで、なんとなくサラダ巻を食べている気分になる。いける。サラダももちろんおいしい。
前菜のクオリティーの高さにも満足して、待ちに待ったドライヌードルの登場です!

おおお、なんかちょっと近い。野菜が少ないけど、卵麺というだけで近く見える。
どきどきしながら口へ運ぶ。自家製という卵麺はゆで具合が完璧で、ぷりぷりしてておいしいーー。具のカニ身とチャーシューも優しい味でいける。
たれは透明で、一見すると味がついていないんじゃ!?と心配になるが、口に含むと甘酸っぱさが心地よく、油そばと冷やし中華だったらかなり冷やし中華寄りである。
ミコー的にはもうちょっと塩辛さがあってもいいかなあと店員さんが持ってきてくれたナンプラーをかけてみたらちょうどよくなった。ふおおおお、おいしいー。
…が、やっぱりこれはミコーではないのだ。ミコーはもうちょっとたれが濃くて、油そばっぽさがある。あと、これには上の揚げ物がない。これで満足しては道なかばにしてミコー捜索を諦めたとも同然。
いずれにせよ、このメニューはこのメニューで今後追い求めてしまう対象になるかもしれない。自分の底知れぬ食への欲求と次の引っ越しに恐怖した。

Pure Thai Cookhouse
766 9th Ave
New York, NY 10019
b/t 51st St & 52nd St


■第3章 意外なところで…!アメリカ版ミコーの発見
ミコー捜索に疲れたわたしは、ふと思い立ってワシントンDCへ行くことにした。
桜とタダで見られる芸術作品に癒されたわたしたちは、ジョージタウンというおしゃれタウンへ行ってみた。

東京の表参道みたいなおしゃれな場所で、気になる洋服屋さんや、レストランが落ち着いた雰囲気の町に並んでいる。
夕方になっておなかが空いてきた。ニューヨークでは考えられないくらい暑かったので、さっぱりしたものが食べたくて、近くにあったベトナム料理屋さんに入ってみた。
渡されたメニューを見て、思わず目を疑った。

Seafood with Noodles in Oyster Sauce (Mi Kho)……

なななななんだとーーーー!まさか旅行先でふらりと入ったベトナム料理屋さんで発見してしまうとは!!これまで必死で探していたのに、棚からぼたもち感が半端ない。
しかも、オイスターソースはパリの本家ミコーに近いこってりさが期待できそうである。
当然たのんだ!

おおおおおおーーーー!!あまりにも興奮して、スープが左側で失礼します!
野菜がのっているところ、揚げ物として海老フライが添えられているところ、あっさりスープがついてくるところ、すべてが本家に近い!麺もちゃんと卵麺である。
たれはメニューにも書いてあった通りオイスターソースベースで、甘辛い。ちゃんと油そばっぽさがある。
シーフード大好きなので、ホタテやイカがのっているのも幸せを倍増させる。海老フライは日本のエビフライそのまんまで、本家とは違うと思いつつも優しい味に癒される。おいしいーー。
強いて言うならば、パクチーが乗っていなかったのが残念。もし次に行く機会があったら、パクチーお願いします!と言ってみようかなーと思う。

Miss Saigon
3057 M St Nw
Washington, DC 20007
b/t N 31st St & N Thomas Jefferson St in Georgetown


■終章 いとしのミコー
かくして、第2回ミコー捜索隊の活動は、

  • ニューヨークのミコーとはちょっと違うけどやみつきになるタイ麺
  • ワシントンDCのかなり本家に近いミコー

という収穫を得て終了した。

たまに、「ある土地で食べたものがとてもおいしかったという体験は、幸せなのかどうか」ということを考えることがある。
もちろん、食べた瞬間は幸せだ。こんなものが食べられる人生最高!と思う。
でも、わたしのような食いしん坊には、今回のミコーのように、「食べたいけど食べられない!」ということが激しいストレスにもなったりする。「こんなストレスを感じるのであれば、その幸せを知らない方がいいのではないか?」と考えてしまうのだ。「別れるのがつらいから、大好きな人と恋愛関係になりたくない」というのに似ている。
東京に住んでいたころ、いきなりクスクスとハマスが食べたくなったことがあって、お店を探すのが大変だったことを思い出した。今は逆に、東京のあるお店の担々麺とカスタードクリームの大判焼きが食べたいよーーーー。ううう。

…話がそれてしまった。
食べたいものが食べられない状態はつらいものだけど、きっと、それだけ魅力が溢れる広い世界に住んでいるということなのだろう。
その事実は、がんばっても1日せいぜい4食くらいしか食べられないという現実と相まって、人生の有限さを再確認させる。
これからも気になるものには果敢に挑戦して、たまに「これは!」というものに出会い、たまに「うわーやっちゃった…」と肩を落とす、小さな冒険を続けていきたい。
その積み重ねが食いしん坊道……ではなく、人生なのだ!


◆◆◆
過去記事
『幻のベトナム料理、ミコーを探して3649里』


2014-04-05

輝け!ニューヨークの日系スーパー大賞!

以前書いたニューヨークのスーパー特集(こちらこちら)を久々に読み返した。
なんだか遠い過去のような気がするが、実際もう1年以上が経過しているのであった。
最近、大好きなやや僻地の八百屋さんで日本人っぽい方をよく見かけるようになった。このブログを読んでくださった方もいらっしゃるのかなあとひそかににやにやしている。

過去の記事を読んでみて、「日系スーパーどうしを比較していないなあ」ということに気づいた。
ということで、今回はニューヨークはマンハッタンで日本食材を入手する方法について、この1年で学んだことを記しておきたい。

ニューヨークで日本食材を購入するのには、大きく分けて、

  1. 日系スーパーで買う
  2. 中華・韓国スーパーで買う
  3. 現地スーパーで買う 

という3種類の方法がある。

品揃えはもちろん1から3の順にいいし、価格も2がそんなにお得ではない場合が多いので、日本食材を買うなら日系スーパーでいいんじゃないかなあと思っている。
さらに、わたしはマンハッタン在住の人は、わざわざ食材入手のためにニュージャージーのミツワまで行かなくていいんじゃないかなとも思っているので(過去記事)、以下の日系スーパー3店+お気に入りのチャイナタウンのスーパー1店を紹介する。

  • ダイノブ
  • サンライズマート
  • 片桐
  • 香港超級市場

いきなりだが、日系スーパー3店の9品目の価格を表にまとめてみた。(2014年4月現在)




【凡例】
 ○:一番安い、大体同じ
 △:2番目に安い
 ×:一番高い

具体的な名前があるのとないのとが混在しているが、すべて、あるひとつの商品の価格を比較したものである。
「なんでクリームパン(これは5個入り)なんだ」とか「混ぜ込みわかめなんて買わない」とかという声が聞こえて来る気がする。せっかく調べるならやる気を喚起したいので、好物で固めてみたのだった。

続いて、各スーパーの特徴を見て行こう。

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ダイノブ
一番よく行くスーパー。気に入っているからというよりはわたしの行動範囲の中で行きやすいからである。
表にあるように、野菜とお肉は安い。適量を小分けにして売っているかんじで、高くても3,4ドルくらいである。
また、毎週土日は冷凍食品が40%オフになる。あと、確か25日近辺にはセールをやっていてうまく使えばお得である。
しかし、野菜とお肉以外は割高感。特に加工食品系、お菓子は3店舗の中で一番高い。
わたしの愛するおにぎりの具、混ぜ込みわかめがここでは3.88ドルするが、サンライズマートだと2.99ドル、片桐だと2.79ドルである。毎日のように食べるものが1ドルも違うって!クイーンズ伊○丹と西○の差みたいなものなのか。

これまた大好物の芋けんぴ。2.69ドルなのだが、片桐だと1.99ドル。
日本では100円で売られているシリーズなので、むむむ…

あと、これ日本だったら騒ぐ人いそうだなあと思う価格表示。

この卵、1.68ドルで売っているところを見たことがない…
豚肉(180g)も、3.99ドル→2.99ドルとか書いてあるけど、毎日2.99ドルなので買い込まなくて大丈夫である。

品揃えはサンライズマートと同じくらい。可もなく不可もなくというかんじ。
レジの人は日本語ができる人が多い。

わたしが納得できないのは、ここで冷凍食品を買うと、
・種類ごとに冷凍食品をレジ袋に包まれ、
・それを袋につめて、
・さらに袋を二重にされる。
つまりレジ袋が3重とかになったりするのだ!しかも店員さんによっては、「そうやらなくていいです」とお願いしても、聞き入れてくれなかったりする。ううう…
もちろん善意からやってくれているとは思うのだけど、なんとももったいない精神の琴線をかき鳴らしまくってくれるので、わたしのように気になる人はマイバッグを持っていきましょう。


サンライズマート
グランドセントラルの近くと、イーストビレッジという日本人的に超便利な場所に2店舗ある。
いつ行っても混んでいるので、人ごみ&行列嫌いなわたしは敬遠しているのだが、なかなかお手頃だし、品揃えも良いので、人気にもなるはずである。
価格はだいたいダイノブと片桐の中間だが、ビールや野菜など、片桐より安いものもある。

たまに異様に食べたくなる、ドイツ風日本菓子バウムクーヘン。
これはダイノブにも売っているのだが、サンライズマートの方が1ドルくらい安い。
店員さんは日本語を喋れる人と、日本語を勉強していそうだなあという若い現地の人と、半々くらいなイメージである。接客はとても感じがいい。(日本レベルを求めてはいけないけど)

サンライズマートには日本っぽい惣菜パンや菓子パンが売っている。
そのせいで日本のコンビニに売っているような個装菓子パンが置いてなかったりするのでご注意を。
また、セールもやっているが、日付や曜日が決まっているわけではなさそう…?

あと、野菜の1パックがダイノブに比べて大きい気がする。ダイノブだとごぼうは1本単位で売ってるけど、サンライズマートはごそっと数本入っている。


◆片桐
以前のスーパー特集ではなぜか紹介していなかったお店。59Streetと3Aveと2Aveの間にある。

人によっては不便なところにあるが、おそらくニューヨークの日系スーパーでは一番お得!
まず、コアラのマーチの89セントに圧倒された。
中華スーパーでも98セントなのにそれより安いとは!やるなー。
後ろにあるパンダのお菓子も99セント。

前述の通り、芋けんぴも1.99ドル!!
お菓子や加工食品は片桐が抜群に安い。

また、お刺身の種類も特筆すべきものがある。
生のたらこが売ってるーーー!!他のお店で冷凍なので感動である。まだ試してないけど。

生わさびとかもある。すごい。もしかして業務用で買って行く人も多いのかな。

片桐は、ダイノブ、サンライズマートやミツワと比べて安いだけでなく、品揃えが独特である。
仕入れ業者が違うのかなーと思ってちょっと調べてみたら、こんな資料を発見した。

ニューヨークにおける日本食取り扱い主要小売店舗情報(byジェトロ…ってこういう仕事もするんですね。おつかれさまです。)

仕入れ経路を見ていただくと、他の日系スーパーは「日系貿易会社」とだけ書いてあるのに対し、片桐は伊藤園やハウス食品等と直接つながりをもっているらしい。
ということで、もしダイノブやサンライズマートで見つからないものがあった場合は、片桐へ行ってみてもいいかもしれない。


ただ、お肉は高級そうなものが多くて、1パック8ドルくらいが中心価格帯。わたしが安いものを見落としてるのかもしれないが、お肉はダイノブか下記の香港超級市場や現地スーパーがリーズナブルである。


さて、続いてはおまけ。

香港超級市場(Hong Kong Supermarket)
チャイナタウンの巨大スーパー。
以前も書いたが、和食にも使える食材がたくさんあるし、お買い得だしで嬉しい。

「tempura」という名前で大量に売られているさつま揚げ系のもの。
おでんをやるときにいいかも。大量すぎるけど…

麺の種類も豊富。

ちっちゃい肉まんやあんまんみたいなものが1ドルちょっとで売られている。
せいろでふかして食べると幸せ。

いかにも中華スーパーじゃなきゃ変えなそうな、いわゆる「bun」の皮だけのもの。
あれ、すっかり和食からかけ離れてしまいました。
このお店では野菜を買うのがおすすめ。

以前も書いた通り(過去記事)、鮮度は不安かもしれないが、和食に使える野菜がいっぱいだし安い。
この前はここでたけのこを買って、たけのこご飯を炊いてみた。

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まとめ
「で、結局どこのスーパーがいいのよ!」という声が聞こえてきそうだが、「日本食材も小麦粉やバターのようなユニバーサル食材(勝手に命名)も含めたすべてが納得する価格そろうスーパーはない」ということだけは言える。
何を買うにもクイーンズ伊○丹じゃなきゃいやだ、という人もいるだろうし、とりあえず近場にあればそこそこのものでいいや、という人もいるだろうし、安く仕入れるためには遠くてもいい!という人もいるだろう。

ご参考までに、あまりオーガニックとかにこだわらないわたしは以下のような使い分けをしている。

■日本食材入手:
・ダイノブ(行きやすいから)
・香港超級市場(安くて野菜の品揃えがいいから)

■その他の食材入手:
ちょっと遠くの八百屋さん(とにかく安いから)
・Morton Williams(高いけど行きやすいところにあるから)
・Whole Foods(プライベートブランドを中心として品揃えが多くリーズナブルで、品揃えがいいしお店がきれいなので)

東京の主要沿線駅の、なんでもそろっちゃう駅前商店街とか、地方のイオンモールとか懐かしいなあ…と思ったのであった。

※各スーパーのみなさま
独自調査結果を載せましたが、問題がありましたらご連絡ください。


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