The smallest feline is a masterpiece.ニューヨークに4日間という期間限定で猫カフェがオープンしたという話を聞きつけたので、猫好きとしてもちろん行くことにした!
猫はどんなに小さくても、最高傑作だ。 −レオナルド・ダヴィンチ
ところで、心から同意したくなる冒頭の名言だが、原文が見つからない。「ダヴィンチさんが英語で言うわけないだろう!」と心からつっこんでおいた。
北米初上陸らしい猫カフェだが、「PURINA ONE(ピュリーナ・ワン)」というキャットフードの広報のための企画だそうだ。
10時開店ということなので、「ちょっと早めに行こう」と、9時50分くらいに現地へ。
うえええーー開店前なのに、めっちゃ並んでるんですけどーーー。
これは列の半分くらいで、ここから折り返してさらに倍の人が並んでいた。みんな何時から来てるのーーー。
スタッフの人に「どのくらい待ちますか?」と聞いたところ「Four hours」とさらっと言われる。
four hoursって、やっぱり4時間?それともfor hoursで数時間ってこと??
微妙な英語力を発揮してもう一度聞いたところ、「Four to five hours」と言われた。やっぱり4時間なんですか!
夫との間に、「どうする…?」という空気が流れた。当然、4時間と聞いて列を抜けていく人も多数。
しかし、「期間限定だし、猫好きだし!」ということでわたしたちは覚悟を決めた。
わたしはKindleを、夫は3DSを持ってこなかったことを激しく後悔した。(周りにやってる人がいっぱいいて、すれちがい通信の機会を逸したのである)
カフェの目の前には、動物の保護施設の運営団体のトラックが止まっていた。
こ、この中にもいっぱい猫がいるんじゃないの!見せてーーー!と思ってしまった。
1時間くらいして、やっと猫がいるスペースがのぞける場所まで来た。
まねき猫のように鎮座する、白い美猫様が!!
ここまで来ると、いろんな猫が外から見られて楽しい。
窓の前からの熱視線も気にせぬ猫様。それでこそ猫様!
中には獣医さんが常駐していて、猫の様子を定期的に確認しているようだ。
ところで、猫好きなのか、それともお祭り気分なのか、猫グッズを身につけている人が多い。
猫リュックのお姉さん。
ちょっと見づらいけど、このお姉さんもゴブラン織の猫リュック!
さらにこの人は、猫柄のスカートに、猫ヒールの靴だった。写真が撮れなくて残念…
豹柄を身につけている人もやたら多かった。ネコ科つながりだろうか。
そして待つこと本当に4時間!入店!!!
壁に書かれたメニューも猫を前面に押し出している。
もちろん噂の「cat'achino」を注文。
猫のラテアートかわいい!あれ、でもこれカプチーノ?
よく見ると、マグカップも今回のこのイベントのために特別用意したようだ。お金かかってるなあ…
キャットチーノは、その場でお豆をひいてたしオーガニック牛乳のおかげか、とてもおいしかった。
飲み干してから、いざ、戦場へ行かん!
猫たちのかっこいい写真がお出迎え。
右下の子は里親が見つかったようで、「adopted」というシールが貼ってある。
ざっと見たところ、半分くらいの猫が引き取られたようだった。
また、わたしたちが猫ゾーンにいる間にも、3匹の猫が引き取りの手続きをやっていた。
里親になった人が猫を連れて外へ出て行くとき、周りからは「Congraturations!」という声と温かい拍手が送られていた。
おやおや…
第一猫様、発見!
おもちゃは中にいくつか置いてあり、好きに使うことができる。
この子はずーっと眠っていた。かわいい…
外から激写するおばさま。通行人も人だかりに思わず足を止めていた。
猫カフェ内部の様子は、インターネットで生中継されていた。
(切れちゃってますが、上の写真の猫の上にカメラがあります)
キャットフードに隠れる子。Mamma Miaちゃんという名前らしい。
暗いゾーンで寝ている猫様。邪魔してごめんよー。かわいすぎてつい…
Freddyちゃんという猫様。まるっとしてて、ふてぶてしい。
周りにどんなに人がいようが、ごろんとしてしまうFreddyちゃん。
近くにいたおばさまが、「He is my favorite!!!」と言って、スタッフの人に里親について相談していた。たしかにかわいい…
…と、Freddyちゃんにつれなくされたので、他の黒猫様で寂しさを紛らわす里親候補のおばさま。
この写真はわかりづらいのだけど、柱の向こう側はキッズコーナーで、子供連れはそちらに誘導されていた。スタッフの人が常駐していた。
動画を撮る夫と対峙する猫様。
あっという間に制限時間の30分を過ぎてしまい、後ろ髪を引かれつつ、猫カフェを後にしたのであった。
ニューヨークでマーケティングの仕事をしている人に聞いたのだが、ニューヨークは広告費が高いので、例えば1ヶ月どこかに看板を出すよりは、数週間、期間限定でカフェをやった方がいい、と言われているらしい。
カフェ自体も売り上げが出るし(今回の猫カフェは無料だが)、メディアで話題になる可能性も高い。単なる看板に比べて、広告効果が高いというわけだ。
今回の猫カフェは4日間限定だったのだが、こんなに人気があるなら常に猫が愛でられるカフェがあればいいのになあー…と単純に希望してしまうのだが、どうやら飲食物を出すエリアと猫がいるエリアは分けなきゃいけないという法律があるっぽいので(WSJのニュース)、テナント料金が高いニューヨークだと、収益化が難しいかな…という感じもする。
こちらの記事によると、サンフランシスコやオークランド、バンクーバー、トロントで猫カフェ開店計画があるようだ。
America's First Cat Café is Popping Up in NYC This Week (EATER)
いったい、どの都市に北米初の常設猫カフェが開店するのか!
北米の猫好きの夢は始まったばかりである。
(2014/5/5 追記)
猫カフェの動画です!! #日本語よ
(2015/1/13 追記)
ついにニューヨークに猫カフェができました!!
Meow Parlour