2013-07-01

Pride Parade for LGBT in NYC

先日、ニューヨークではプライドパレードが行われた。
プライドとは、LGBTと呼ばれるレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの人たちが差別をなくすことや、同性婚などのさまざまな権利を得るための活動で、その一環として、1970年からパレードを始めたそうだ。ニューヨーク発の活動で、今では世界各地で同じようなイベントが行われている。「ゲイプライドパレード」と書いてあるサイトもあるけど、対象はゲイだけではないので、このブログではプライドパレードと書くことにした。
詳しくはこちらのサイトをどうぞ。

About (NYC Pride)

わたしはこのパレードにどうしても行ってみたかった。
どのくらいの規模のイベントなのか、マイノリティの人たちがどのようにして差別撤廃を訴えるのか、とにかく見てみたいじゃん!

パレード開始直前に、スタート地点の5Aveと36St近辺に着いた。




























これは5Ave。出番を待つバイク軍団。




























5Aveがパレード用の道なので、近くのStreetにはこういう出番を待つ人や車が待機。





























議員提供の車があるあたりがアメリカというか。すごい。

そして12時すぎ、パレードが開始!!




























こういう山車ならぬ、こてこての車の上に人やDJが乗っていて、爆音で音楽を流しながら周囲の人たちも一緒に歌ったり踊ったりしている。
これは爆音で音楽をならす不良の車の最終形態なのでは・・・・!?
たまに車や行進している人からノベルティが投げられたりして、こぞって手を伸ばす沿道の人々。



























沿道はすごい人である。




























パレードは5Aveをずーっと南下した後、プライドパレード発祥の地、Christopher Streetに向かう。細い道で車とパレードが交互に進むので、ところどころでパレードは止まるんだけど、止まるとそれだけ長く沿道の人たちはそのチームと一緒に踊れるので「移動クラブ」状態である。これはこれでアリで、楽しい。

そして!お祭りの中、ついに発見してしまった!



























Gay street!!

Christopher Streetにつながっている小さな道路だった。よく街頭でこの道の写真が売られているのを見ていたので、感動。
ちなみにWiki先生によると、昔の地主さんからとった名前だそうで、別にゲイの人たちを意識つけつけられたわけではない、とのことである。
しかし、周囲には7色の旗がいっぱい掲げられていたり、聖地っぽさを感じさせる。

Gay Street(Wikipedia)



封鎖されている道。むこうに見えるのはパレード。
警察のみなさんはパレードを通したり、車を通したりと忙しそうである。お疲れ様です。



























パレード終点。衣装がかっこいいサンバ軍団。こちらもお疲れ様でした。

きっとこれまで差別や偏見や、つらい経験をされてきた方たちが、明るく、周りを楽しくさせるパフォーマンスで自らの主張を展開する方法は、ものすごーく軽く言うと、「楽しそうにしているからあっちに加わらなきゃ損!」という感情を与えられる。心の中にあるいろんな感情を押し込めているかどうかはわからないけれど、踊っている人、行進している人たちは、みんなにこにこしていて、さあ一緒にどうぞ!というオープンな雰囲気は自由の国なんだなあということを再確認させられる。

○○反対!と声を上げるアプローチのデモ行進とは全然違う。どちらかと言うと、日本の地方の夏祭りを思わせるとにかく楽しい、本当に「お祭り」であった。

終点近くの沿道でパレードを眺めていたら、行進していたブラスバンドのおばさんが近づいてきて、これをあげる、とわたしたち夫婦に渡してくれたのはハート型のガラスだった。




























「I believe love」

渡す瞬間、おばさんはそんなことをおっしゃっていた。
広くいろんな人に愛という名の「想像力」だったり、「許容」だったりが広がることによって、世界が平等に、そして平和になるのかもしれないなあと思った。
そして、その世界を実現するには、楽しい時間をみんなで共有するのは結構近道なのかもしれない。

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