2019-10-05

養子ワーママあるある (1)突然の職場離脱

「あるある」とは多くの人が経験することである。日本だと、そもそも養子を託されるということ自体や、養子を託された後にフルタイムで働き続ける母親が少ない(※筆者調べ)ことを考えると「あるあるなのか?」というつっこみが想定される。また、子どもが養子だろうと実子だろうと、対子どもについてはワーママの日常生活に大きな違いはない。

しかし、厚労省は特別養子縁組を増やそうとしているし、最近興味を持つ人も多いらしい。養親希望の人から質問をもらうことも多いので、誰かのお役に立つかもと思いながら書いていくことにした。

語呂の問題で「養子ワーママ」と書いているが、適宜「サラリーマン養親」と読み替えていただけると嬉しい。また、わたしの経験を元にしているので、新生児を委託された場合であることをご了承いただきたい。

養子ワーママあるある その(1)「子どもが来るので、来週から数ヶ月休ませてください」


養子ワーママは、ある日突然職場からいなくなる。これは実子ワーママとの大きな差である。実子ワーママは時期に差はあるにせよ妊娠を職場に伝え、出産予定日に合わせて計画的に産休を取る。産むから当たり前である。

しかし、養子ワーママの場合は違う。基本的に養子は突然やってくる。養親候補者には、子どもが生まれ、実母さんへ最終的な意志の確認をするまでは連絡がないからだ。そして、連絡が来たら、養親側に断る権利はない。

わたしの場合、職場で打合せ中に支援団体の人から電話がかかってきた。平日昼間に珍しいなと思いつつ、折返し電話をしたら、

「ことらくんが生まれました。来週委託させてもらっていいですか?」

と言われてびっくりである。夫に電話をして席に戻り、即、上司と同僚をミーティングルームに呼び、「これこれこういうわけで、来週からしばらく休みます!」と伝えたところ、驚きながらも「おめでとう! 引き継ぎがんばろう!!」と話がまとまった。

夏休みなども考慮して作っていた引継書をアップデートして、やりかけの仕事はチームに全部割り振った。嫌な顔をしないどころか、お下がりやお祝いをたくさんくれて育休に送り出してくれた皆さんには本当に感謝しかない。

ちなみに周りの養親さんの話を聞くと、待機するタイミングできちんと職場の人に伝えているそう。いやーー待機って気づいてなかったんだよねーーーあははーーー…

Photo by Dakota Corbin on Unsplash

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