春!…と思っていたら、あっという間に新緑の季節…も飛び越えて、夏が近づいているのをひしひしと感じる。やはりちょっと南だからか、もう30度近い気温になるし、夕立もたまにやってくる。
さて、基本的に地味なワシントンDCに、楽しそうなイベントがやってきた。Passport DCという5月をまるまる使ったイベントで、世界中の国の大使館が集まる地の利を活かして世界各国の文化を体験しよう!というもの。先週は日本大使館も含む50カ国の大使館が参加していたAround the World Embassy Tourというイベントだったのだが、あいにく都合がつかず。夫婦そろってヨーロッパびいきのわれわれは、今週のEU Open Houseにすべてを賭けることにしたのであった。
こちらパンフレットのマップ。28の大使館がひしめいている。どこから行くか悩んだ挙句、青いラインのあたりが一番密集してそうだったので、ベルギー大使館から。
到着したのは開始時刻の10時をちょっとすぎたくらいだったのに、もうすごい人の列が。どうやら大使館の中に入る列と、屋台の列があるようで、屋台の列はそこまででもなかったので、とりあえず並ぶ。
か、かわいい…ヨーロッパのキャラクターってアメリカンなキャラクターとはちょっと違うよなー。
屋台ではフライドポテト(2ドル)とリエージュワッフル(1ドル)が売っていた。とりあえず1個ずつ買う。ついでにお水(1ドル)も。
大使館の中に入ればビールが飲めるっぽいけど…
すごい列だったのであきらめることにした。この後気づいたのだが、入口でのセキュリティーチェックの人が少なかったり、厳しかったりする国ほど行列がすごいので、行列の長さが一概に人気を示しているとは言えないかもしれない。ちょうどいいタイミングでイベント時限定の無料バスがやってきたので飛び乗る。バスの中にもボランティアの人がいて、いろいろ説明してくれる。あるおばちゃんが「一番空いてる大使館どこ?」と質問していて、ボランティアの人はちょっと答えづらそうだった。
さて続いてはイギリス大使館。
へーーー!こんな風にピザを切りやすくする板があるんだ!というのが目からうろこ。肝心のお味の方は…うっうっ、おいしかったです…アメリカで貴重なイタリアンピザ… お値段はドリンクセットで6ドル。
おおお、いかにも近所の人たちが作ってくれたような家庭的なごはんがたくさん。おいしそうーーーー。
伝統衣装で糸(毛糸?)を紡ぐ人たち。子供が興味しんしん。
説明の後には無料でエッグタルトとポルトワイン、飲めない人にはポルトガルのソーダが振る舞われていた。
さて、基本的に地味なワシントンDCに、楽しそうなイベントがやってきた。Passport DCという5月をまるまる使ったイベントで、世界中の国の大使館が集まる地の利を活かして世界各国の文化を体験しよう!というもの。先週は日本大使館も含む50カ国の大使館が参加していたAround the World Embassy Tourというイベントだったのだが、あいにく都合がつかず。夫婦そろってヨーロッパびいきのわれわれは、今週のEU Open Houseにすべてを賭けることにしたのであった。
こちらパンフレットのマップ。28の大使館がひしめいている。どこから行くか悩んだ挙句、青いラインのあたりが一番密集してそうだったので、ベルギー大使館から。
到着したのは開始時刻の10時をちょっとすぎたくらいだったのに、もうすごい人の列が。どうやら大使館の中に入る列と、屋台の列があるようで、屋台の列はそこまででもなかったので、とりあえず並ぶ。
か、かわいい…ヨーロッパのキャラクターってアメリカンなキャラクターとはちょっと違うよなー。
屋台ではフライドポテト(2ドル)とリエージュワッフル(1ドル)が売っていた。とりあえず1個ずつ買う。ついでにお水(1ドル)も。
見た目、なんてことないフライドポテトなんだけど…なんじゃこりゃー!めちゃおいしい。アメリカのポテトと何が違うんだろう…ほくほくのおいもをからっとあげていて、全然しつこくないし、マヨネーズもほどよいというか。ううう、おいしいよー。ヨーロッパ行きたいよーーー。先日、東京にフライドポテトのお店ができたというのを「ふーん」みたいな目で見ててごめんなさい。やっぱりベルギーのポテトはおいしい。(というか、ヨーロッパのポテトって全体的に甘みがあっておいしい気がする。これはひいきだからだろうか…)
ワッフルは、1度焼いたものを屋台の中で温め直す感じ。これまたぎっしりとしていてざらめのようなお砂糖が入っていて…ううう、おいしいよー。
大使館の中に入ればビールが飲めるっぽいけど…
すごい列だったのであきらめることにした。この後気づいたのだが、入口でのセキュリティーチェックの人が少なかったり、厳しかったりする国ほど行列がすごいので、行列の長さが一概に人気を示しているとは言えないかもしれない。ちょうどいいタイミングでイベント時限定の無料バスがやってきたので飛び乗る。バスの中にもボランティアの人がいて、いろいろ説明してくれる。あるおばちゃんが「一番空いてる大使館どこ?」と質問していて、ボランティアの人はちょっと答えづらそうだった。
さて続いてはイギリス大使館。
入口横で子供たちがビートルズを歌っていた。この後にはオアシスを歌う若者バンドが。
このご時世に誰が使うんだ…というような電話ボックスがあえて通りから見えやすい場所に置いてある。スタッフの人たちの赤いTシャツにも、電話ボックスのシルエットがプリントされていた。さすがイギリス、こういうアイコンがいっぱいあるよなー…と思ったのは、他の国の人が国名が書かれたTシャツを着ていたからである。日本だったら…やっぱ桜?ともあれ、入口のセキュリティーチェックに大量の人がいたので、行列の割には大して待たずに入ることができた。
入った直後にこれまたユニオンジャック前面のサングラスとステッカーもらった。この時はお天気があまりよくなかったので、サングラスを渡すお姉さんも「今日は使えないけどいつか使ってね!」という感じだったのだが、最後にはめっちゃ役立った。ありがとうイギリス。好感度アップ。
イギリス大使館の大盤振る舞いはまだまだ続く。こちらはビールの試飲コーナー。無料!朝から乾杯。帰りにもう1杯もらおうと思ったらもうブースが閉まっていた…
007の車らしい。近くにはminiも置いてあった。
こちら、大使公邸の見学に並ぶ列。外よりも中で並ぶ時間の方が長かったが、素敵なお庭もあったり、どこかからバグパイプの演奏が聞こえてきたりで飽きない。ボランティアの人もめちゃくちゃ多くて、きょろきょろしてると話しかけられる。
演奏が終わって戻るところをパチリ。
さすがというか、この辺のお花をどうやって育てているかを語るおじさんがいた。レタスやら、ハーブやらの野菜もお庭には植えてあって、その横には「200X年からオーガニック栽培を心がけています」という看板が。食べるには量が少ないなーという感じだったが。
大使公邸の中の晩餐室。壁にかかっているエリザベス女王の絵はアンディー・ウォーホル作らしい。お、おされーー…
エリザベス女王作品もうひとつ。この写真、素敵だ!
思わずパノラマで撮ってしまった階段の踊り場。絵や写真がたくさんかざってある。
こちらはリビング、18世紀のキャビネットで、昔秘書官の人が実際に使っていたらしい。
外に出ると何やら楽しそうなチャンバラっぽい踊りが実演されていた。アコーディオンの伴奏で踊る人たちの動きはそんなに激しくないのだが、すねのところに鈴を付けていて、動くたびにしゃらんしゃらんと音がする。
ダンボール製の等身大パネル(?)と写真が撮れるコーナー。ここにも電話ボックス!そしてちっちゃいビッグベン…。王室の人のハリボテを作っちゃうあたり、洒落が効いてる。
ぎゃあああああーーーシャーロックよーーーー。しかもこれ、マグネット。冷蔵庫に鎮座していただこう。
…コメントにこまる。この横ではフィッシュアンドチップスではなく、ホットドッグみたいなものを売っていた。とりあえず他にもおいしい国があるのでここで食べる義理はないだろうと判断。この「XX is GREAT」というのはイギリスのコピーらしい。「Music is GREAT」には同意したけど…
出口の横の柵にはポピーがたくさん飾ってあった。第一次世界大戦を忘れないために11月11日の終戦記念日にポピーを胸に飾るもので、カナダでは見たことがある。…が、アメリカ人は知らない人が多いっぽい。ということで次へ。
イターーーリアーーー!やっぱりお昼はご飯がおいしいところじゃないとね!入口横でピザとビールのチケットを買う。Squareみたいなやつでカード決裁。便利な世の中だ。
ホットドッグの串みたいのに薄っぺらい布をくっつけた国旗、思わずもらってしまった…
パスタ作りの実演。自分で作れるパスタなんてのもあった。
イタリアンバーと書かれた場所。ワインはもちろん、リモンチェッロも置いていた(たしか7ドルくらい)。ここで夫が、「大使館の中にバーがあるの…?」と鋭い指摘。某ラテン国の社員食堂にもバーがあるのを見たことがあるので普通に受け止めてしまい、「いつもはエスプレッソだけなんじゃない!?」となぜかイタリアをかばってしまったわたしであった。
壁にはセクシーなお姉さんとエスプレッソの写真。こういうのがふつうにあるのもイタリアっぽい気がする…ピザは外だよーと言われたので建物を出ると…
移動式ピザ釜…!?!?!?
イタリアの本気を見た。そして一応アメリカにも気を使って星条旗パターンの釜もある。どうでもいいが、イタリア釜からはマルゲリータ、アメリカ釜からはペペロニがのったこってり系のピザが出てきた。ちゃんとどちらもイタリアンピザだったけど。
ついでに外にはジェラート屋さんが!ジェラート大好きなのでもちろん食べる。スイカとレモンのソルベ。ううううう、果物の味がするし、甘すぎないし、おいしい…こんなにおいしいものがアメリカにもあるなんてーーー。2スクープで4ドルだった。
デザートも食べたくせに、次はギリシャとかクロアチアで何か食べようか?と言いながら歩いていたところ…
いつも気になっていたイスラミックセンターも開いていることに気づく。しかもバザーをやっているとか。EU関係ないけどもちろん立ち寄ることにした。
このテントの派手さ。水タバコのにおいでイスラムな国に一気にトリップ。トルコとチュニジアに想いを馳せる。
…ということで、さっきピザ食べたはずなのに、チキンに吸い寄せられた夫がビリヤニを買ってきた。わたしはこれまた某国で、数日連続でおいしくないビリヤニ食べたという悲しい思い出があるので半信半疑でひとくちもらったら…うーーーまーーーいーーーぞーーーー!!!えーー、ビリヤニってこんなにおいしいの?とびっくり。チキンとスパイスがぱらぱらのご飯にマッチ、干しぶどうがアクセントになってて超おいしい。おいしいものはどこでもおいしいんだなあ…と反省した。インドネシアブースのミーゴレンに後ろ髪を引かれつつ、いや、食べ飲み歩きをするのにはおなかいっぱいにしては行けない…!とイスラミックセンターを後にする。
この時点で1時前くらい。狙っていたクロアチア大使館は長蛇の列…とりあえず通りすぎることに。
ふと目に入ったのはこちら。エストニア大使館。国旗がかっこいい。そこまで並んでいないので入ってみることにした。
こちら、エストニアクイズに答えて航空券を当てよう!というコーナー。なんというか、大使館というより人のおうちに来たみたいな感じである。e-residencyという電子居住の紹介もやっていた。やたら無料Wi-Fi飛んでるよーというステッカーが貼ってあったのも、IT先進国のエストニアならではなのだろう。
さて、そろそろ天気がよくなってきて、イギリスでもらったサングラスが大活躍である。どこの大使館も超混雑していて、ちょっと疲れてきたので次で最後にしようかという話になった。栄えある最後を飾ったのは…
ポルトガル。ヨーロッパでもトップクラスでご飯のおいしい国である。やはり建物が小さくて結構待たされたのだが、ポルトガルなら仕方あるまい。
中はこれまた小さめ。ポルトガル人写真家の作品の説明や、ポルトガルの観光ビデオを見たりと、きちんとオーガナイズされている感じだ。逆にいえばこういうのをきちんとやっているから混んでいたんだろうけど…
エッグタルトもポルトワインもおいしいーーーーーー。タルトのパイ生地はバターたっぷりでさくさく、プリン部分も甘すぎないし。ポルトワインは芳醇な香りと甘さがデザートにぴったり。ということで、われわれのEUオープンハウスツアーは、はからずもきちんとデザートを食べて終わったのであった。
帰ってきた後、スペイン大使館では大量のワインやタパス、パエリアやらお菓子が振る舞われていたというのをネットで見て、ちょっと悔しくなったなんてことはない。
…………うわーーーーーん、生ハム食べたいよーーーーーー!!!本当に食い意地は果てしない。