2018-12-29

家庭内パンデミックのおそろしさを知る


。それはすべての子育て家庭が恐れる季節

12月のある日。起き上がったけど全身がだるくて鼻水が止まらない。わたしの場合、風邪になるときには喉が痛くなるという兆候があるのだが、この日は突然やってきた。運悪く、翌日は裁判所での面談、そしてその翌日は大きな仕事のしめきり

状況を総合的に判断し、完治を目指して1日休むことにした。しめきりに向けてカバーしてくれる同僚に感謝しかない。育児も家事も夫が全部やってくれた。

功を奏して翌日午前中は起き上がれたので厚着&マスクで裁判所へ。急いで帰って、午後は前日分を取り戻すために家で仕事。この日は以前から夫が外せない仕事を入れていたので、子を抱えながら在宅勤務。電話がかかってきたときに、ことらが声を出さないかひやひやしていたら、案の定「きゃーーう!」と声を上げた。「かわいいっすねー!」と相手に気遣われる。

さらにその翌日はしめきりなので出社するが、夫が忘年会なので打合せを途中で抜けて17時ダッシュで帰宅。翌日は遅れた仕事を取り戻すべく残業。鼻水止まらなくて絶不調だが、夫婦で調整の結果、1つだけに絞った忘年会はもったいない精神が働いて参加してしまう。

なんてやっていたら治るわけもなく、その後3日間寝込むことになった。いつもだったらわたしの帰宅後、育児をバトンタッチをして夫が仕事にとりかかるのだが、それができない。遅れを取り戻すべく深夜まで働く夫。わたしがなんとか起き上がれるようになった頃、ことらが鼻水ずるずる、咳こんこん。なんとかやりすごせるか!?と思ったところで、今度は夫がダウンしたのであった。

知識としては知っていた。「家庭内パンデミック」の恐ろしさ。誰かがウィルスを持ち込み、家族が順番に発症。やっと完治したと思ったら、別のウィルスに感染して無限ループ。本当になるんだなあ、と妙に感慨深かった。

思えば、夫とのふたり暮らしのときにふたりでダウンすることはなかった。ダウンしたら休むことや相手の看病に専念できるからである。しかし子どもがいると、ごはん、おむつ替え、お風呂、ぐずったときの対応、寝かしつけなどなど、なかなか休息や看病だけというわけにはいかない。だから治りづらい。これは無限ループするわけだと身をもって実感したのであった。

休んだときの仕事も、復活後に残業すればなんとか取り戻せていた。でも、育児で時間の制約があるので残業する手段がとれないことも多い。また、自分がやっている仕事を改めて見返してみると、これまでなんの障害もなく残業できたからできていたことも多い。今までの仕事のやり方はbrute-forceというか「力づく」感があって、変えなければいけないなあと思った。無理することで体調崩すリスクも上がるだろうし。

夫とわたしは、「育児で無理をしない」というモットーを共有している。しかし、完全ツーオペならなんとかなるとたかをくくって、「仕事も無理をしない」という話はしたことがなかった。「これからはちゃんと健康管理をしよう」かすれ声で夫がつぶやいた。まったく同感だ。

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