2015-02-20

同僚がすばらしくて自慢せざるを得ない

アメリカに引っ越して3回目の冬である。
…寒い。ニューヨークからちょっと南に引っ越したのに、相変わらず寒い。マイナス15度とかざらなんですが!さらさらした雪は雪合戦には向かない。

寒さにはへこたれそうだが、仕事に行きたくないなーと思うことはない。揺れまくって8割の確率で酔う地下鉄には辟易するが、オフィスに着いたときには「今日も仕事するぞー!」という気持ちで、心が踊る。長い社会人生活でこんなことはあまりなかったので、その理由を考えてみたのだが、ひとえに上司や同僚がみんなすばらしく、働きやすいからなのだった。あまりにすばらしいので、今日はそのすばらしさを言葉にしてみよう。

◆◆◆◆ 突然開催!同僚自慢のコーナー ◆◆◆◆

(1)みんなプロフェッショナル
わたしの上司や同僚は、みんなある分野の専門家だ。
日々の研鑽を怠らず、必要とされるものをきちんとした質を保ちながらアウトプットしていく姿は、これまで付け焼き刃でその場しのぎ的なことばかりしてきたわたしには非常に勉強になる。
日々の研鑽というのは本当に細かいことの積み重ねで、例えば日々最新情報を集めて理解し、そこから将来の動きを予測するという行動である。「アンテナを高くしてうんぬん」とか、口では簡単に言えるけど、毎日出てくる新しいものを自分の知識とつきあわせてじっくり考えるのはなかなかできないことだ。本番へのウォーミングアップを毎日欠かさないと言えば伝わりやすいだろうか。

(2)お互いを尊重し、率直な議論ができる
「この分野はあの人の専門」というものがあると、組織の上司と部下という関係を超えて、もちつもたれつ専門分野で助け合いながら、お互いを尊重しあうようになる。自分の存在を誇示するために、上司ぶるとか、こびを売るとか、そういう間違った方向の努力をしなくてもいい。
お互いを尊重しているということがわかっているので、率直な議論ができるというのが本当に助かる。上司の顔色をうかがって、びくびく何を言うか思い悩むのとは、生産性がぜんぜん違う。わたしの上司はいつでも、「自分はこう考えてるんだけど、どう思う?」と意見を引き出そうとしてくれるし、わたしの意見が自分の考えと違うときこそ、意味があると言って感謝してくれる。わたしの英語での下手な説明をじっくり聞いてくれる点も含め、非常にできた人である…

(3)仕事が早くて、早く帰れるから元気
普段から入念なウォーミングアップ…というか準備をしているので、仕事を片付けるのがめちゃくちゃ早い。さらに率直に議論ができるので、無駄な資料を作ったり、説明をしたり、という時間が大幅に削減できていると思う。
仕事が早いので、おうちにも早く帰れるからか、みんな基本的に元気である。元気だから次の日も朝からばっちり働けるし、仕事が早く終わらせられる。お休みもきちんと取れる。これを好循環と呼ばず、なんと呼ぶのだ!ってかんじ。

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ああ、なんてすばらしい環境なんだ!書いてみて、改めてうっとり。

まったく正反対の、
(1)みんながやっつけ仕事
(2)上司が高圧的で意思疎通ができない
(3)みんな長時間働いてる、夜中でもお休みでも仕事は当たり前
というような職場で働いていた経験があるので…うっうっ。本当に、今の環境が天国のようだ。

ただ、わたしの職場のような場所は、いろいろな条件が揃わないと実現できないような気もする。ぜんぜんひねりがないけど、ひとことで言えば「人を一番大事にする」という点じゃないかなあ、とだいぶ前の友人のブログを読んで思ったのであった。

知識労働時代の資本(カネ)の使い方(Casual Startup - MBA/プログラマの起業日記)
さて、知識集約産業では、従業員の持つ知識・知恵がもっとも重要なので、資本は知識を持った従業員を定着させ、より効率的に知恵を出してもらうために使うべきです。
今現在こういう職場にいるわたしは、この主張に本当に心から同意する。

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