2020-06-18

「赤ちゃんポスト」を「ハッピーゆりかご」に。女性ジャーナリストたちの連帯に泣いた

Photo by Michael Walter on Unsplash


女性ジャーナリストたちの「薔薇棘勉強会」

先日、読んだ本の中に、女性ジャーナリストで作る「薔薇棘勉強会」というグループの活動が載っていた。人数なんと600人!その薔薇棘(略します)が、日本での養子縁組の啓発、ひいては法制化に貢献していた…というのだから、フェミニストで、養子母のわたしとしては気になりすぎる。

足をどかしてくれませんか。——メディアは女たちの声を届けているか

本では、NHKの山本記者が薔薇棘を立ち上げた経緯や、2012年に貧困などからくる子どもの虐待死と、赤ちゃん縁組について勉強会をしたことがきっかけとなり、複数のメンバーが自分の所属するメディアで特別養子縁組について取り上げたことが書かれている。女性のネットワークやコミュニティの強さを感じて感服したのだが、この件を研究者の清水麻子さんが詳細にまとめた論文に心が震えたのだった。

日本におけるジャーナリストネットワークと社会的弱者支援の可能性

「赤ちゃんポスト」はメディアが生み出した

2006年、熊本の慈恵病院が、予期しない妊娠をした女性と、その子どもを救うために「こうのとりのゆりかご」を設置した。これをメディアは「赤ちゃんポスト」というネガティブな名前で報道した。以下は「赤ちゃんポスト」と「こうのとりのゆりかご」がどのような割合で使われていたか示す表。赤ちゃんポストがほとんどでドン引きする。


著者によると、こうのとりのゆりかごの報じられ方は、

「親の身勝手な理由で捨て子を助長する」vs「困窮した母子は貧困などの事情を抱えている」

「社会にこうした装置ができること自体が倫理上の問題」vs「倫理面より赤ちゃんの命を救うべき」

という二項対比だったとのこと。確かに、対比をしてバランス良く見せるこのやり方(「客観報道」というらしい)は新聞などでよく見るが、著者はこの客観報道について、社会問題を解決する役には立たないと切り捨てている。

こうした「客観報道」は,「最大多数の最大幸福」の原理に引っ張られ,
現状にある「妊娠し,子どもを捨てる身勝手な親」というイメージを覆さない。もちろん社会改革への議論に繋がることはあるが平行線に始終してしまう。結果として「予期しない妊娠をした女性と子どもの命を救う」という新たなイノベーションは導かない。

女性ジャーナリストたちによる問題の再定義

2012年、薔薇棘を主催する山本記者は、予期しない妊娠や経済的事情など、さまざまな理由によって「産んでも育てられない女性」が存在すること、妊娠に苦しんで自死してしまう女性がいること、生まれた子どもが捨てられて死亡してしまうことなどを知ったそうだ。

そして育てるのが困難な子どもを子どもを希望する夫婦に特別養子縁組をする「愛知方式」について勉強会を行い、自ら番組を作った。作られた3本の番組は、0才児の虐待死を防ぐことをめざし、『「予期しない妊娠をした女性と,その子ども」を包摂する』という明確な意図を持った「主観報道」だったとされている。


その後、薔薇棘メンバーが自分のメディアで問題を発信する。この見事な連携プレイ、『オーシャンズ8』を思い出したのはわたしだけだろうか…(いやあっちはちょっと悪いかんじだけど)


女性ジャーナリストたちは、困難な状況にある母親に思いを馳せ、解決するべきだという信念を持ってこの問題を発信し続けた。結果、赤ちゃん縁組は子どもを救う方法として前向きに受け止められるようになった。


そして「赤ちゃんポスト」は「ハッピーゆりかご」になった

薔薇棘の勉強会を通し、日本財団は養子縁組を促進する「ハッピーゆりかごプロジェクト」を2013年に立ち上げた。赤ちゃんポストと揶揄されていたものが、「ハッピーゆりかご」という温かくて、幸せそうな名前になったことに感動する。

日本財団 ハッピーゆりかごプロジェクト

さらに2016年には当時の塩崎厚生労働大臣によって児童福祉法が改正され、すべての子どもを家庭で育てる原則や、子どもの権利が初めて(!!!)日本の法律に盛り込まれた。

「どんな親でも必要なのは愛」 塩崎恭久氏が語る里親と特別養子縁組のこれから


つながればできることがある

ハフィントンポストによると、女性の記者は2割強。組織の中で発言力を持つためには30%が必要だというので、全然足りていない。トップに近づけば近づくほど女性の割合は減っていき、41社中30社は女性役員ゼロだそうだ。

メディアの“女性活躍“はどうなってる?41社中30社で女性役員ゼロ【国際女性デー】

残念ながら、この割合が明日突然50:50になることはない。それは悲しいことだけど、薔薇棘メンバーが見せた共感と連帯、社会問題を解決しようとする熱意には勇気をもらった。

それぞれの持ち場では、女性たちはマイノリティかもしれない。でも、ちょっと周りを見渡してみれば、仲間がいるのだ。そんなことを考えた2020年の国際女性デーだった。

2019-10-26

「ふつう」じゃなくても幸せだ。 『いるいないみらい』を読んで


Photo by Brendan Church on Unsplash

「ふつう」−−わたしにとって、会話の中で出てくると、一気にもやっとする単語だ。「常識とは、18歳までに身に付けた偏見のコレクション」とアインシュタインも言っているし、しょせん「ふつう」とはこれまでの自分の経験や考え方から導き出されたもので、他人にとって「ふつう」であるかは断言できない。

なんてえらそうに言っているが、『いるいないみらい』を読んだあと、わたしの脳裏に浮かんだのは、この短編集には「ふつう」じゃない家族ばかり出てきたなあ、という感想だった。


夫の収入が自分より少なく、子どもがほしいかわからない女性。将来の子どもを想定して郊外の3LDKのマンションを買ったけど、男性不妊ということがわかった男性。養子として高齢の夫婦に引き取られた経緯を持ち、子どもが大嫌いな女性。幼い子どもを亡くし、妻とも離婚してタワマンにひとりで暮らす、もうすぐ定年の男性。18歳まで乳児院で育ち、子どもを育てる自信がない女性。

どの人物も、「ふつう」ではないことに違和感や葛藤を抱いている。わたしも含め、「ふつう」じゃない状態を経験したことがある人なら、わかる!と言いたくなるような描写がたくさんあった。

マンションを買うとき、いずれは子どもができるのでしょうから、と薦められるままに3LDKを選んだ。(略) 夫婦に子どもが二人。あらかじめそういう家族像をモデルに設計されているのだ。今、子どもができるかできないかの瀬戸際にいる僕には、それが正しい家族像だと強制されているような気がして息苦しかった。

マーケティングでも、社会保障の制度でも、効率が大事なので「ふつう」の型を設定する。その「ふつう」から外れているとき、多くの人はプレッシャーを感じたり、疎外感を覚えたりする。

しかし、本作の主人公たちはもやもやしているだけではない。「ふつう」ではないけれど、過去のつらい経験に自分なりの落とし所を見つけたり、大切なパートナーを得た幸せを噛み締めたりしている。葛藤の先にありたい将来を見出そうとするところに心が打たれる。

「血のつながりって、そんなに大事なものかな?(略) 僕と繭子は血はつながっていないけれど家族だろう。家族だと僕は思っているよ。僕の両親も繭子のことを家族だと思っている。血のつながりなんて、そんなに大きなものだろうか」

養子を迎えたい夫が妻にかけた言葉である。これ、養子を考えたことがある人なら、絶対1度は通る道、というか、考えることでは…。

日本のあちこちで「多様性は大事だ」と言われて結構な時間が経った。その割には夫婦別姓は選択させてもらえないし(恨み節)、同性婚もできないし、しまじろうにはエプロンをつけて家事をするお母さんに、新聞を読んでふんぞり返っているお父さんがいる。どうも、少子高齢社会では、家族のかたちの多様性は認められていない雰囲気がある。

とはいえ、少なくとも社会のプレッシャーは無視でいいと再確認した。あなたの人生だからあなたが幸せを定義していいんだよ—そんなメッセージを感じる、「ふつう」じゃない人や家族を勇気づける小説だった。人はイエのために生まれるわけではなく、国のために働くわけでもないしねえ。

2019-10-05

養子ワーママあるある (1)突然の職場離脱

「あるある」とは多くの人が経験することである。日本だと、そもそも養子を託されるということ自体や、養子を託された後にフルタイムで働き続ける母親が少ない(※筆者調べ)ことを考えると「あるあるなのか?」というつっこみが想定される。また、子どもが養子だろうと実子だろうと、対子どもについてはワーママの日常生活に大きな違いはない。

しかし、厚労省は特別養子縁組を増やそうとしているし、最近興味を持つ人も多いらしい。養親希望の人から質問をもらうことも多いので、誰かのお役に立つかもと思いながら書いていくことにした。

語呂の問題で「養子ワーママ」と書いているが、適宜「サラリーマン養親」と読み替えていただけると嬉しい。また、わたしの経験を元にしているので、新生児を委託された場合であることをご了承いただきたい。

養子ワーママあるある その(1)「子どもが来るので、来週から数ヶ月休ませてください」


養子ワーママは、ある日突然職場からいなくなる。これは実子ワーママとの大きな差である。実子ワーママは時期に差はあるにせよ妊娠を職場に伝え、出産予定日に合わせて計画的に産休を取る。産むから当たり前である。

しかし、養子ワーママの場合は違う。基本的に養子は突然やってくる。養親候補者には、子どもが生まれ、実母さんへ最終的な意志の確認をするまでは連絡がないからだ。そして、連絡が来たら、養親側に断る権利はない。

わたしの場合、職場で打合せ中に支援団体の人から電話がかかってきた。平日昼間に珍しいなと思いつつ、折返し電話をしたら、

「ことらくんが生まれました。来週委託させてもらっていいですか?」

と言われてびっくりである。夫に電話をして席に戻り、即、上司と同僚をミーティングルームに呼び、「これこれこういうわけで、来週からしばらく休みます!」と伝えたところ、驚きながらも「おめでとう! 引き継ぎがんばろう!!」と話がまとまった。

夏休みなども考慮して作っていた引継書をアップデートして、やりかけの仕事はチームに全部割り振った。嫌な顔をしないどころか、お下がりやお祝いをたくさんくれて育休に送り出してくれた皆さんには本当に感謝しかない。

ちなみに周りの養親さんの話を聞くと、待機するタイミングできちんと職場の人に伝えているそう。いやーー待機って気づいてなかったんだよねーーーあははーーー…

Photo by Dakota Corbin on Unsplash

2019-09-23

社会で子育てってなんだ? 『キッズファイヤー・ドットコム』を読んで

ひょんなことから、海猫沢めろんさんの『キッズファイヤー・ドットコム』を知った。

ホストが捨て子を拾って、世間に非難されながらもクラウドファンディングで子育てする——そんな内容の小説である。
意味がわからない。読むしかない。…はい、読みました。


キッズファイヤー・ドットコム

ホスト描写の細やかさ、漫画的な演出、癖のあるキャラ、出だしから疾走感たっぷりである。これまたギャグかと思っちゃうくらい、主人公の神威の前に突然赤ちゃんが登場。軽妙かつ、生々しいタッチで赤ちゃんのケアをする神威の姿が描かれる。さすが作者が育児をされていただけある。

この作品を読んでおもしろかったのは、女性の影がほとんど出てこないことだ。産みの母も、ホストクラブの客も、赤ちゃんの面倒を見ようとしない。この点、同じように自分と地のつながらない子どもを育てながらも、ほぼ女しか出てこない『八日目の蝉』とは真逆のアプローチだ。クラウドファンディングで高額の入札をした人物は女性だが、理由もいわゆる「母性」からはかけ離れている。

『私、能力も教養もないのに、子供がいるっていうだけで根拠のない自身を持ってる女が大嫌いなの。そういう女たちへの復習かしら(略)
女の幸せが子供を生むことだなんて旧弊な価値観にはほんとうにうんざりよ。でもね、その価値観を完全に否定できない自分がいるのも事実なのよ』

後半部分がわたしの心に刺さった。わたしも押し付けられた女の幸せはまっぴらごめんだし、実際に母親稼業向いてないなあと思う瞬間がたくさんあるのだが、それは古い価値観からどうしても抜け出せない自分のせいなのかもしれない。

ちなみに本作は前半は2015年、後半は2021年の設定だ。2021年パートを読み終わる頃にはぼろぼろ泣いていた…。後半はディストピア感も漂っていてたまらない。「社会で子育て」ってよく聞くけど、どういうことなんだろうなあ、とぼんやり考えてしまう読後だった。とりあえずもっと予算はつけていいと思うが。

2019-06-02

男らしくなくていい、自分らしく育ってほしい

「男の子だねえ」「やっぱり男の子だ」「男の子だからこれからきっと…」

ことら(仮名・息子)のことをそう言われるとめちゃくちゃモヤモヤする。まだ1歳にも満たないのに、もうステレオタイプの刷り込みが始まっているのだ。そういう話題になると、わたしは意識的に話を変えるか、おいしいもののことを思い出して話を聞かない。

迎える子どもが男の子だと知ったとき、正直言うと少し戸惑った。性別の希望はなかったのだが、どこかで女の子だと思い込んでいて、「周囲が言ってくる女らしさなんて気にしなくていいんだよ。自分らしく、大きくなるんだよ」というメッセージを伝えていこうと思っていた。

しかし男の子の場合、何をどう伝えればいいんだ。東京育ちの圧倒的マジョリティだけど、マイノリティへ想いを馳せることができる子どもに育ってほしい。でもどうやって?
女の子をエンパワメントするものはたくさんあるのに、男の子へのこの手のメッセージって少なくない?
…と思っている中、この本に出会った。

ボーイズ 男の子はなぜ「男らしく」育つのか

タイトルだけで気になる度最高なのに、著者の子どもが養子の男の子で、勝手に親近感を覚えた。

わたしがそうだよね!!!と100回くらいうなずいたのはこの文章だ。

(子どもが)人形なりピストルなりを自然と好むようになったと、私たちは信じたいのだ。私の知っている限り、息子がいる親はほぼ全員、一度はこのような発言をしている。「好みに影響するようなことは何もしてないのよ。この子はただ自然とトラック(あるいはフットボール、スターウォーズのレゴ、その他男の子用と定義されるもの)が大好きになったの!」。しかし、ピンクとブルーの分離化がこれほど広まっており、しかもそれがごく早期に始まって、本や映画や広告や、大人からの直接的・間接的期待によって繰り返し強化されていることを考えれば、生物学的要素と社会的要素とを見分けることは不可能だ。
(中略)
「親は、男の子には一貫してジェンダーに対応したおもちゃを与える傾向がある。それは、ホモフォビアの色濃い文化において、『ピンク』の側に入った男の子の社会的代償は特に大きいと理解しているからかもしれないし、ジェンダー規範に従ってほしいという親自身の願いによるものかもしれない」。

成長の過程で、男の子は「グループに順応し所属したいから」、男の子らしいふるまいをするようになる。10歳、11歳くらいになると、人に助けを求めることは「男として出来損ない」なのだと思うようになるそうだ。

他にも男の子とは切り離せないスポーツやゲームの話も書かれていておもしろい。また、「男らしさ、女らしさ」のせいで、性的マイノリティの子どもたちが直面する困難にも触れていてすばらしい。思春期の男の子たちにクールな男性たちが性教育をする、カルガリーのワイズガイズ(WiseGuys)の取り組みが興味深かった。

読み終わって気づいた。結局、伝えるメッセージは男の子でも、女の子でも、一緒なのだ。

「周囲が言ってくる男らしさ・女らしさなんて気にしなくていいんだよ。自分らしく、大きくなるんだよ」

「はじめに」がここに公開されているのでぜひ。


2019-05-06

電車でベビーカーをたたむシミュレーション


東京近郊を走る某電車の車内放送で、ベビーカーをたたむように放送があったらしい。



さいきん、ベビーカーを手に入れたばかりのわたし。たたんで電車に乗ったことなかったことに気づく。ということで、めったに乗らないが、あるワンオペの日、突然、中華街でエビマヨを食べたくなったときのために、ちょっとシミュレーションしてみることにした。

荷物の体積
月齢、年齢にもよるが、子供と出かけるときには荷物が多い。ことら(息子)の場合はこんな感じ。ざっと体積も出してみた。ポーチの大きさから計算しているので、ちょっと大きめに出るのはご了承くださいませ。

13,396cc2リットルのペットボトル7本分弱である。重さはペットボトルほどにはならないが、なかなかかさばる。いつも子供連れの人が大きなバッグを持っているわけである。


荷物をつめて、持つ
5分ほど調べたところ、荷物を入れたまま、たためるベビーカーはなさそうである(あったら教えてください)。そのため、電車に乗る時にはペットボトル7本分+自分の持ち物を入れるバッグを「持つか、片方の肩にかける」必要がある。体積的に、このバッグならいけそう。

なお、ベビーカーをたたんだあと、ことらをエルゴに収納しないといけないので、肩紐が干渉するリュックはNGだ。

電車が来る前の準備
駅のエレベーターを求めて右往左往しながらも、なんとか中目黒に到着。電車が来る前に、こんな準備をする必要があるだろう。
 ①ベビーカーに収納していた荷物を下ろす
 ②バッグの中からエルゴを取り出す 
 ③エルゴを装着し、ことらを抱っこする
 ④ベビーカーをたたんで片手に持つ
 ⑤荷物を肩にかける
これをその辺でぱぱっとやるのはけっこう大変だ。人がたくさんいたらベビーカーを端に寄せたり、ベンチを探したりしないといけないかも。

電車に乗る
いつもどおり、中華街行きの電車はおしゃれな人でいっぱいである。なんとか乗り込む。片手にベビーカー、正面には10kgのことらと、もう片方の肩には大きなトートバッグ。ベビーカーを持ってない方の手でつり革を持ちたいけど、混んでいるのでなかなかいいポジションが取れない。停車駅が少ない電車なのでメンバーチェンジがなく、座れない。ふらふらしながら、なんとか中華街に到着。

そしてエビマヨへ
途中、おむつ大爆発でおむつ替えスペースの検索に手間取ったりしたけど、ぷりぷりのエビにたどりついて大満足!! 帰り道を想像し、「時間かかるけど、ベビーカーたためって言われないJRで帰ろうと心に誓うのであった。

ちなみにトップ画像はニューヨークのチャイナタウンで食べた小籠包でした。食べたい〜〜。しかしニューヨークの地下鉄にベビーカーで乗ろうとしたらもっと大変そう。どうなんだろ。

2019-04-05

不妊治療と養子の費用を比べてみる 〜不妊治療か、養子かを考える〜

はじめに注意書き。養子を迎えるまでにかかるお金は誰かが利益を上げるためのものではなく、実親さんや子どもを支援するための実費だ(法律で決められている)。

なので、自由診療で病院に利益が出る不妊治療にかかるお金と比べることにはちょっと抵抗があるが、「自分のお財布」から出ていくという意味では違いがないので、比較をしてみたい。

ちなみに我が家は、「どうせお金を使うなら、不妊治療よりも、困っている実親さんや子どもを助ける方に使いたいよね」という点で夫婦の意見が一致していた。…のに、後述するようになぜか不妊治療もしてしまったので、その経験を書きたい。

養子を迎えるまでにかかるお金

以下の記事にいろいろな団体の費用が載っているが、だいたい数十万円〜300万円弱くらいである。ということで、間を取って200万円を目安にしたい。

養子縁組の基礎知識、児童相談所と民間事業者の違いとは?(マネープラス)


不妊治療にかかるお金

今度は200万円でできる不妊治療の内容を考えてみよう。ぐぐって1番最初に出てきた、この病院の費用でざっくり計算してみた。

すると、だいたい、人工授精5回、採卵〜顕微授精のセット4回くらいで200万円くらいになりそうだ。ただし、途中の検査や注射の費用は入っていない。あと、めでたく妊娠したら、これに分娩費用がかかるので、プラス50万円〜80万円くらいである。

我が家の場合

前回も書いたが、わたしたち夫婦は養子がいいなと思っていたのに、「養子の倍率は数十倍」という記事を見かけてしまい(この記事が見つからない…)、
養子が数十倍だったら、子どもが来る可能性が1桁%だよね? だったら、30代中盤で妊娠する確率は50%くらいだから、その方が子どもを育てられる確率が上がるのでは?」

と小賢しいわたしが考えて、1年ちょっと不妊治療をした。かなり効率的(?)に治療をして、やめるまでの支出が約100万円だった。

不妊治療を始めるときに、「年齢、経済的に養子を迎えるための余力を残しておくため、不妊治療は高度な治療を1回だけにする」と決めていた。しかし、いざ、採卵をして、受精して、胚盤胞ができて、産院を決めて…となると、期待してしまうのである。採卵数や、胚盤胞のランクをいちいちぐぐって、自分が妊娠・出産する確率はどのくらいなんだろうと確認し、ここまで使ったお金と時間への執着や、怖さもあって、悪いことは考えられなくなっていった。

結局最初の試行で稽留流産してしまったのだが、「1回だけ」という決まりがあったにも関わらず、流産直後に「まだ凍結胚があるから次どうしよう」と夫に相談した。そのとき夫が、「今は冷静になれないから、ちょっと落ち着こう」と言ってくれて、気がついたら養子がいるのが今の状況である。

まとめ 

ということで、冷静なうちにリミットを決めておくのはとても大事だと思うわけである。そして、養子を迎えるという選択肢を残しておくためには、リミットを決めるときにポイントになるのが、

・不妊治療にかけるお金
・不妊治療を終わりにする年齢

の2点だと考えている。

2019-04-03

「産みたいかな?」のチェックリスト 〜不妊治療か、養子かを考える〜





前回突然描いてみた、不妊治療か、養子かを考えるフローチャート。最初の判断ボックス、『「出産」したい?』についてちょっと考えてみたい。

最近、厚労省が力を入れているので、特別養子縁組についての記事や特集をよく見る。その中でよく出てくるのが、「産みたいのか、育てたいのか?」という問いだ。

産みたいのですか、育てたいのですか?――特別養子縁組で親になるという選択(ハフィントンポスト)

この問い、なかなか具体的に考えるのが難しいかもしれない。ということで、産みたいのか、育てたいのか、明確にする手助けになるチェックリストを作ってみた。

【産みたいかな?チェックリスト】

(1) 出産という体験をしてみたい
 →妊娠や、つわり、陣痛、分娩を経験してみたいという場合。女性同士だと妊娠期間の話で盛り上がることもあるので、経験した上でその会話に参加したいとかも。

(2) 生物学的につながりがある子どもがいい
 →自分(と相手)の遺伝子を継いでいてほしいと思うなら、産むしかない。代理母もここに含む。

(3) 養子にまつわる困難に耐えられそうにない
 →以前も書いたが、養子は「普通の家庭」からはやってこない。養親になるには法律で決められた研修を受ける必要があるし、出産よりも費用がかかる場合もある。


ここで重要なのは、産む人の意思だ。「パートナーが子どもをほしいと言っている」とか、「親戚がうるさい」とか、子ども関連は周囲の要望やら騒音が激しい場合が多い(わたしも夫の実家(九州)とバトルを繰り広げた…)。そうだとしても、そのうざったさと、上記の3点を自分の胸に問いかけて、自分の意思として判断ができたら何よりだ。

ちなみにわたしは(1)、(2)にはまったくこだわりがなく、(3)に至ってはむしろ燃えるタイプだったのだが、「特別養子縁組の競争率は数十倍」という記事をどこかで読んでしまい、ちょっと遠回りしてしまった。その辺の話は別の機会に。

2019-03-28

不妊治療か養子か。人の決断は、フローチャートのようにはいかない

…と思いつつ、作ってしまった。不妊治療か、養子かを考えるフローチャート。じゃじゃーん。

作ってみて、そもそも家族をどう作るかって、自分の「したい・したくない」だけで決められないことが多すぎるから悩むのだなと思った。実家がうるさいとか、消滅可能性都市で跡取りがいないと困るとか。「生む機械」って言われたからとか、少子化だから子どもがいないとダメそうな感じがするとかも。

さらに言うと、最初の「子育てがしたい」ですら、昨今の子どもや親に厳しい社会を見ていると決めかねてしまうだろう。特に東京砂漠は「健康な身体を保つ20-50代くらいの男性」に最適化されているからなあ…

2018-12-29

家庭内パンデミックのおそろしさを知る


。それはすべての子育て家庭が恐れる季節

12月のある日。起き上がったけど全身がだるくて鼻水が止まらない。わたしの場合、風邪になるときには喉が痛くなるという兆候があるのだが、この日は突然やってきた。運悪く、翌日は裁判所での面談、そしてその翌日は大きな仕事のしめきり

状況を総合的に判断し、完治を目指して1日休むことにした。しめきりに向けてカバーしてくれる同僚に感謝しかない。育児も家事も夫が全部やってくれた。

功を奏して翌日午前中は起き上がれたので厚着&マスクで裁判所へ。急いで帰って、午後は前日分を取り戻すために家で仕事。この日は以前から夫が外せない仕事を入れていたので、子を抱えながら在宅勤務。電話がかかってきたときに、ことらが声を出さないかひやひやしていたら、案の定「きゃーーう!」と声を上げた。「かわいいっすねー!」と相手に気遣われる。

さらにその翌日はしめきりなので出社するが、夫が忘年会なので打合せを途中で抜けて17時ダッシュで帰宅。翌日は遅れた仕事を取り戻すべく残業。鼻水止まらなくて絶不調だが、夫婦で調整の結果、1つだけに絞った忘年会はもったいない精神が働いて参加してしまう。

なんてやっていたら治るわけもなく、その後3日間寝込むことになった。いつもだったらわたしの帰宅後、育児をバトンタッチをして夫が仕事にとりかかるのだが、それができない。遅れを取り戻すべく深夜まで働く夫。わたしがなんとか起き上がれるようになった頃、ことらが鼻水ずるずる、咳こんこん。なんとかやりすごせるか!?と思ったところで、今度は夫がダウンしたのであった。

知識としては知っていた。「家庭内パンデミック」の恐ろしさ。誰かがウィルスを持ち込み、家族が順番に発症。やっと完治したと思ったら、別のウィルスに感染して無限ループ。本当になるんだなあ、と妙に感慨深かった。

思えば、夫とのふたり暮らしのときにふたりでダウンすることはなかった。ダウンしたら休むことや相手の看病に専念できるからである。しかし子どもがいると、ごはん、おむつ替え、お風呂、ぐずったときの対応、寝かしつけなどなど、なかなか休息や看病だけというわけにはいかない。だから治りづらい。これは無限ループするわけだと身をもって実感したのであった。

休んだときの仕事も、復活後に残業すればなんとか取り戻せていた。でも、育児で時間の制約があるので残業する手段がとれないことも多い。また、自分がやっている仕事を改めて見返してみると、これまでなんの障害もなく残業できたからできていたことも多い。今までの仕事のやり方はbrute-forceというか「力づく」感があって、変えなければいけないなあと思った。無理することで体調崩すリスクも上がるだろうし。

夫とわたしは、「育児で無理をしない」というモットーを共有している。しかし、完全ツーオペならなんとかなるとたかをくくって、「仕事も無理をしない」という話はしたことがなかった。「これからはちゃんと健康管理をしよう」かすれ声で夫がつぶやいた。まったく同感だ。

2018-12-26

育児にメリットしかない専門家の家庭訪問



特別養子縁組で0歳児の「ことら(男・仮名)」がやってきた我が家。
子どもが来ると同時に、家族や友人などの訪問者が増えるというのは「あるある」だと思うが、我が家の場合はそれに加えて、各機関の方々がやってくる。各機関とは、

児童相談所の児童福祉司さん、児童心理司さん
支援団体のカウンセラーさん、保育士さん、助産師さん、看護師さん
家庭裁判所の調査員さん
・申立をお願いしている弁護士さん

である。これがなかなかいいので、よいところを書いておきたい。

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よいところ① 専門家に家のチェックをしてもらえる

まずはこれ。子どもを育てるにあたって、危険な箇所はないか専門家がチェックしてくれる。もちろん、母子手帳の中にも「起こりやすい事故」が書かれているんだけど、ふだんすごしている家をネガティブチェックするのはけっこう大変だし、複数の目で見てもらう方が断然効率がいい。我が家の場合、

・手が届くところに洗剤のストックがあるのは危ない(ドアロックをつける)
・床においてある観葉植物の土を食べちゃう(触れない場所に置く)
・姿見が倒れるかも(倒れないようにする)

なんていう指摘をもらった。子どもが動き始めてから気をつけることも多くて生まれてすぐでなくてもいいんだけど、生まれる前にやっておくと後が楽かもなーと思っている。


よいところ② すぐに相談できる

訪問の時には絶対に「なにか困っていることとか、不安なことはないですか?」と聞かれる。めちゃくちゃ心強い。専門家が見ている子どもの数は桁が違うし、知識も豊富なので、聞いて正しい回答がすぐに得られるのは本当に助かる。ぐぐって素人の経験談が書かれているフォーラムを見てもやもやする時間よ、さようなら。

・泣いたときにすぐだっこすると抱き癖がつくと言われたけど放置した方がいいのか(思う存分だっこしていい)
・ミルク飲み過ぎか(全然大丈夫だった

あたりを相談した。他にも裁判や自治体の手続き、予防接種などについても完全サポート。助かる。

よいところ③ 家が片付く

なんせ人がよくくるので、片付けやすい家にしようというインセンティブが働く。片付いている部屋は子どもに危なくないし、リラックスできるし、なによりルンバブルである!! 片付けやすい家はこんまりメソッドを参考にしている。が、これは完全に趣味の世界なので、みんなそうするべきという話ではない。


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ということで、個人的にはメリットばかりの家庭訪問。「訪問」にかまえてしまう人が多いかもしれないが、うまく利用すれば親にも子にもいい機会になるので、養子の家だけでなく、すべての乳児がいる家でもっと頻繁にやっていいんじゃないかなと思う。助産師さんの派遣をワンタイムでやっている自治体があるが、その回数を増やすのはどうだろう。

本当に余談なのだが、今回の我が家のケースは訪問者が全員女性である。ふだん仕事をしていて、関わる全員が女性ということがまずない技術職なので、新鮮だった。保育士さんに女性が多いように、子ども関連の仕事だと女性が多いとかあるのかしらー。


追記:
トップの画像は我が家のモデムラックです。お花や季節のものを飾ったり、冬は無印のディフューザーも置いちゃったりして。後ろの壁がプロジェクター投影用なので、あんまり大きいものを置くと夫がそっと撤去している。

2018-10-22

『朝が来る』読書感想文 〜つらいフィクションは現実の鏡〜



特別養子縁組を題材にした小説『朝が来る』を読んだ。最近、養子を迎えたところ(試用期間中)なので胸に迫るものがあり、文章にしてみることにした。(noteに書いた文章の再掲です)

ひとことで言うと「つらい」

解説には、「このラストシーンはとてつもなく強いリアリティがある。」と書かれている。しかし、この解説にはあまり同意できない。いい意味でドラマ感満載のラストシーンより、そこに至るまでのふたりの主人公、養親の佐都子と実親のひかりの境遇があまりにもリアリティに溢れていて、それがつらかった。


仕事から不妊治療、養子を検討するまで

たぶん、わたしの友達や30代中盤から後半の人がこの本を読んだら、佐都子に感情移入する人が多いかもしれない。仕事は楽しい、夫とふたりの生活もエンジョイしている。結婚◯年、気づいたら子どもがいない。これでいいのかと考えて、子どもがほしいと思い、不妊治療を始める。最初、夫は協力的でない。悩んだ挙句、高度な治療を始めて、結果に一喜一憂する。実家が心配と称して干渉してくる…

あー、書いててつらい。リアルすぎる。特別養子縁組に至るまでの佐都子夫婦の境遇は40代の足音が聞こえてくるわたしの周りで起きていることそのものだ。
特別養子縁組に至るまでの部分は経験した人は少ないかもしれないが、こちらもやっぱりリアリティに溢れている。特に、支援団体の説明会が迫真の描写と言える。会場の重苦しい空気、40代以降が中心の参加者、みんな不妊治療で追い込まれている、養子は「普通の家庭」からはやってこないという説明。ちなみに本作では割愛されていたが、現実では説明会の後でこれまた厳しい(団体による)審査があって、期待値が低い不妊治療ギャンブルとはまた違う、人にジャッジされるつらさもあったりする。


妊娠で追い詰められる若い女子

一方、中学生で妊娠して、子どもを産むことになるひかりの人生は、なかなか想像しづらいかもしれない。しかし、14歳以下の妊娠は30年前に比べたら増えているし(2015年で年間42件)、中絶数も変化していないそうだ。

本人の意思も確認せず、娘の妊娠を受け止められない母親が段取りをして、妊娠の事実がばれないように遠方の支援団体へ行かされる。出産した子どもを佐都子夫妻に託し、元の生活に戻ろうとするが、子どもの父親である彼氏はなかったことにしているし、高校受験にも失敗。家族との関係は悪化の一方で、高校在学中に家出してしまう。信頼できる人が誰もいない場所で、未成年のひかりはどんどん追い詰められていく。実子を託した佐都子が武蔵小杉のタワーマンションで幸せな日々を送っているのとは対照的で、若年妊娠の問題点を突きつけてくる。


フィクションだと知っておいてもらいたいこと

リアルだと言い続けたこの作品だが、すべての特別養子縁組がこうではないというところはつけ加えておきたい。特別養子縁組の支援団体は厚労省に届け出たところだけでも29あり、それぞれ方針が違う。

・ひかりが出産後、赤ちゃんを1回しか抱っこできなかった
・ひかりが佐都子の住所を知らされていなかった
・養親登録をしてからは避妊する、不妊治療をやめる必要がある
・養親登録にあたって、養親側の事情を考慮する(作中では、「個々の事情への対応を検討」と団体の人が言っている)
あたりは本当に団体によって異なるので、書き添えておく。


つらいフィクションは現実の鏡

作者は「報道やノンフィクションでないからこその、小説だから描けることというのもあると思うんです」と話しているが、本作はほとんど現実だ。だから読んでいてつらい。今日も日本のどこかで、子どもができないことで親族から責められる人、不妊治療の経過に一喜一憂する人、予期しない妊娠をしてしまった人とその家族がいる。彼らと子どもが幸せになれるように、後悔のない選択ができることを祈るばかりだ。

2018-10-04

3人家族になりました(試運転中)


産んでないけど、家族が増えました!

生まれたばかりの男の子が、わが家にやってきた。子育てはしたい。でも時間とお金とストレスがかかる妊活にはテンションが上がらない。そんなわたしたち夫婦は、最近、特別養子縁組の支援団体に登録したばかりだった。法律で定められている6ヶ月の監護期間を経て、実の家族になる予定だ。

特別養子縁組で子どもを受け入れるためには、法律で定められたそれなりのボリュームの研修を受ける必要がある。研修の科目を見てもらうと、妊娠したときに受ける両親学級とはけっこう中身が違いそうな感じがする。

【養子縁組里親研修の内容】
  • 児童福祉論(講義) 
  • 養護原理(講義) 
  • 里親養育論(講義) 
  • 発達心理学(講義) 
  • 小児医学(講義) 
  • 里親養育援助技術(講義) 
  • 里親養育演習(講義・演習) 
  • 養育実習(実習) 


(参考 厚労省



子どもの持つ「よい環境の中で育てられる」権利や、保護者の養護を受けられない子どもを社会的に保護する「社会的養護」についても学んだ。

「養子を育てる」と伝えたときに、「自分で産んだ子をかわいがれないなんておかしい」と産みの母親を非難をする声がたまにある。もちろん、その妊娠が幸せなもので、生んで育てたいという人がいたら、その意志を尊重するように行政がサポートすることはとても重要だ。でも、そうじゃない妊娠・出産はどうしても発生してしまうだろう。その中で生まれた子どもと実の母親が幸せになるために、養子縁組というのは選択肢としてあるべきだ。


今回、急に育休を取ることになったが、友人や会社の人たちのサポートが手厚くて、感謝しかない。たくさんの人たちが祝福してくれたし、わたしたち夫婦の決断を勇気あると讃えてくれる声もあった。ベビーグッズもたくさんもらった。哺乳瓶とおむつくらいしか買ってないよ本当に。

また、養子縁組をすると伝えたときに、「今まで誰にも話したことないんだけど」と前置きをして、自分の家族について話してくれる人がたくさんいたことも印象的だった。

「子どもがいないことを気にしていて、夫婦で養子縁組について考えたことがあるけど、うまくいかなかった。だから応援したい」

「経済的な理由で一番下の子どもを中絶しようと思った。でもとても立派に成長したので、やっぱり育ててよかったと夫婦で話した」

こんな話だ。割と仕事で成功しているおじさまたちからこんな話を聞いたので、そんな悩みがあったんだと驚いた。子育てについて思うところがあるのは子育て世代だけではないのだと気付かされた。「わかりあえる」と言ったら失礼かもしれないけど、目指す社会の姿を共有することはできるかもしれないと思った。


正直、まだ実感がわかないし、「息子」と呼ぶのもなんとなく気恥ずかしい。重い責任がのしかかった感もある。でも、毎日新しい発見があって、それを大好きで尊敬しているパートナーとわかちあうのはとても幸せだ。ここに至るまでの義実家とのバトルを忘れるくらい、充実した時間が流れていく(遠い目)

わたしの人生を記した本があったら、新しい章に入った気がする。章のタイトルはまだない。

2018-02-18

ダイソンの軍門に下りそう



ダイソンのドライヤーを買ってしまった。

結婚当初に友達がくれたドライヤーが壊れたのだ。仕方ない。買うしかない。悩んだあげく、パナソニックの高級ドライヤーの2倍くらいの価格のダイソンに手を出した。わたしはマイナスイオンを信じていない。

さすが「家電界のアップル」と言われるだけあって、パッケージがとってもおしゃれ。



いたるところにdyson、dyson、dyson。ブランド押しが半端ない。さっそく使ってみた。

□いいところ
・髪の量多め、背中までの長さのわたしの髪を5分弱で乾かすパワー(前に使っていたドライヤーの半分くらいの時間)
・ヘッドが軽くて動かしやすい(モーターが持ち手部分にあるので)
・温度が低めなので、髪の毛が痛まなそう

□イマイチなところ
・不器用なわたしはアタッチメントをほとんど使わない
・風が強いので髪の毛が絡まる

アタッチメントの使い方はこちらの動画でどうぞ。いや使わないんだけど…


使い始めて1ヶ月ほど、前より癖毛が出づらくなったし、朝の寝癖直しも短時間で住むようになった。(なにより、5万円弱もしたので満足していると思い込まないといけない。それがたとえ認知のゆがみだろうとも…)

ドライヤーですっかりダイソンの魅力にとりつかれたところ、やはり結婚当初に買ったエレクトロラックスの掃除機のパワー不足が気になってきた。


か、買ってしまった…

v7はエントリーモデルのv6とハイエンドモデルのv8の間に位置づけられたモデル。店頭で試したところ、硬い床の猫砂を簡単に吸い取る! パワーはハイエンドじゃなくてもよさげ。フローリングオンリーの狭い我が家は30分もあれば3周くらいは掃除機がかけられるので、「フラッフィ」にした。(アニマルプロの方はカーペットとかの家におすすめだそうだ)

v6ユーザーの友達に「買ったその日にベッドのマットレスにかけたらやばかったよ…」と言い含められていたので、当然やってみた。(以下、汚い画像なので注意)


おわかりいただけるだろうか…左側にほこりがたまっております…

□いいところ
・超強力(猫砂も、目地の間の小麦粉も余裕!)
・そこそこ軽い
・ゴミ捨ての機構がかっこいい(↓)

□イマイチなところ
・指でスイッチを押し続けないといけない
・色がスーパーロボットっぽい(夫に「スーパーロボットだったら、シルバーの部分が白だよ」とつっこまれた)

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ところで、ダイソンのサポートはシリアルナンバーをwebから登録するのだが、何度やっても掃除機のものが入らない。 あきらめてサポートに電話したところ、

「他にダイソンの商品をお持ちの場合、webから登録できなくなっておりますので、お電話で承ります」

えええーーーー……この辺、家電界のアップルとしてもうちょっとがんばって、と思った。そしてさらに衝撃な事実が丁寧に告げられる。

「次回以降、もしダイソンの商品をお買い上げの場合、お電話いただければかなりお買い得な価格をお知らせできますので、ぜひご利用ください」

まじかーーーーー早く知りたかったよーーーーー。

さすがにもう買うものがない。しかし、次の夏の気候によっては……扇風機……ありえる……

2016-02-20

「女性活用」で男社会で利用されそうになったわたくし


年末からいろいろアイタタタな事件がたくさんありまして、2016年初のブログ投稿になってしまった…あ、あけましておめでとうございます!きゃー。

さて、最近日本では、「一億総活躍」とか「女性が輝く社会」とか、まぶしすぎて涙で明日が見えないお題目を掲げた取り組みが絶賛進行中。うざいなーと思いつつ、自分には関係ないと思っていた。活躍はしていないし、輝いてもいないが、ともあれフルタイムで働いて年金納めているし、悩みと言ったらコウノトリがいっこうにやってくる気配がなく、出生率1.8目標にはまったく貢献できなそうな上に、「仕事忙しいから、子供なんて無理だよねえ」みたいな勝手な哀れみを、あんまり自分のことを知らない人に投げかけられるくらいだったからである。

相変わらず無頓着なわたくし。駐在生活も3年が経って、鈍感なわたしでもわかるくらい、日本へ帰らなければいけない雰囲気が漂ってきていた。本社側の人事担当の上司に希望の部署を聞かれたので、今の仕事と連続性がある、本社の仕事をいくつか言っておいた。

1月のある日、その上司から、「春には異動する」と教えられた。どこに行くんですか?と聞いたところ、こんな風に返されたのである。

・まだ決まってないから具体的な場所は教えられない
・でも東京じゃない。地方都市
英語と、ある分野の技術力が必要なポジション
突然言われたわたしは、「ぽかーん」である。10年ちょっと働いて、さすがにいろいろわかっているはずのこの会社で、この条件に当てはまる部署がまったく思い浮かばなかったのである。

さらに、地方都市って。上にも書いたとおり、希望は本社の部署だったわけだが、それは自分のことだけでなく、夫がいるからである。確かに駐在員になって以降、夫はずっとわたしについてきてくれて、フリーで仕事をしているが、地方都市となるとちょっと勝手が違ってくる職種なのだ。というのも、夫のスキルが使える仕事はアメリカではたくさんあるが、日本だとほとんど東京にしかない。

そして一番謎だったのは、結婚しているとわかっているのに、妊娠率低下が叫ばれる微妙なお年頃の女性にひとことも相談せず、勝手に進めていた上司の常識だった。ちなみにこの上司、今まで女性の部下がいたことがないらしい。

こいつはだめだ…、と思ったわたしは、アメリカ人ボスに話し、日本にいる元上司や同僚にがんがんメールを送った。けっこうな情報を集めた結果、わたしは会社の「女性活用」施策のせいでこんな目に遭わされたということがわかってたのだ。顛末はおそらくこんな感じだ。

(1) ある支社が新しい部署を立ち上げようとしている
(2) これは、支社トップの鳴り物入りのグローバルプロジェクト。うまくいったらすごいけど、地雷だと思われている
(3) 自分の手は汚したくないけど、うまく行ったときのために恩を売っておきたいなーと思う人多数
(4) 最近「女性活用しろ」って言われてるから、立ち上げついでにメンバーを女性中心にしよう
(5) プロジェクトリーダーは、英語ができる女の子を引っ張ってきたけど、その人は営業で、技術者じゃない
(6) リーダーを助ける人を探すべく、英語ができる技術者いない?と社内で募集をかけるも、めぼしい人材見つからず(=そんな人は、地雷プロジェクトに行きたくない)
(7) 「支社に異動できる」+「」+「英語」+「技術」な奴いない?と支社トップがえらい人に捜索願い
(8) 「おっ、これは恩を売れそうじゃん」と人質を差し出す奴発見!

もうつっこみどころが満載すぎて、どこからつっこんでいいかわからない。なんか書いててこんなところで働いているのか…と悲しくなってくる。

もちろん、会社の一員としてはこのプロジェクトがうまくいってほしい。だけど、じゃあわたしがこのプロジェクトのために、単身赴任を考えたり、夫を扶養家族にしたいかと言われたら絶対にNOだ。というのも、

ギャンブルの掛け金にされるほど、今の上司に恩義はない
対価がない(別にお給料が上がったり、昇進するわけでもない)
・わたしは技術系だけど、その分野の経験はない
・今の仕事とも連続性がない、これまでの経験が使えない
・単身赴任なんかしたら、ますます妊娠の可能性が下がる
こんな仕打ちを受けて、生まれて初めて、あんまり眠れないし、食欲もないという日が続いた…わけではなかった。というのも、この状況を知った現在のボスや、東京の元上司たちが、いっせいに怒ってくれて、一瞬で支社行きの芽をつぶしてくれたからである。

社内のシステム上に入っているスペックを見て、ひとことも本人と話さずに「アメリカにいる理系女子」というなんとなくの経歴だけで見定めた人たちに対し、ボスたちは、わたしの悩みや考えを聞いてくれて、一緒に仕事をした経験も踏まえて、代わりとなる次のステップを用意してくれたのだった。これについては感動を禁じえない。(でもさすがに初日は、「こんなことする人がいるんだ…」というのに衝撃を受けすぎて、眠れなかったし食べれなかった…) 


…さすがにちょっと詳しく書きすぎた気もして怖いのだが、言いたいことは、

自分の評価のために、「女性活用」を利用するな。

ともあれ、プロジェクトの成功を東京からお祈りしております。

2015-12-16

選択型夫婦別姓への道が遠くて悲しい

悲しすぎて筆ならぬキーボードをとりました。

夫婦別姓認めない規定 合憲判断も5人が反対意見(NHKニュース)

女性裁判官は全員が「違憲」意見 夫婦同姓の合憲判決(朝日新聞)


違憲判断(+損害賠償)は難しいだろうとは思っていたけど、15人の裁判官のうち、実際に改姓のめんどくささを実感したであろう女性が3人しかいないというところに日本社会の縮図を思う。

判決をひかえて、ソーシャルメディアにも「夫婦別姓」の文字が飛び交っていた。わたしは「選択型」だったら別にいいじゃん、というかお願いします!と思っているのだが、それでも反対する人が多いことにびっくり…というか、ほとんど悲しい気持ちになった。反対派のよくある主張にわたしの考えを書いておきたい。



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よくある言い分① 家族の絆が壊れる


苗字が同じということがどの程度家族の絆を保つのに役立っているかというところに大きな疑問がある。苗字が離婚への抑止力になるというのなら、これまで同姓だったけど離婚する人が3割いるのはどう説明をつけるんだろう…

そもそも、結婚した時点で離婚はしたくないものだし、それでも離婚に至るにはやっぱりいろんな問題があると思うので、それに対する苗字の因果関係はどうしても見出せないのだった。


よくある言い分② 同じ姓にしたくないなら結婚するな


この主張はとっても新鮮だったし、そういう観点で結婚を捉えたことがなかったのでけっこう考えさせられた。わたしは「この人と一緒に生活するためには結婚という手段が一番合理的」という理由で結婚した。同じ苗字になるのは本当に余計な必須事項なんですが…

これは「結婚=同じ姓を名乗らなければいけない」という決まりに疑問を持たない、とっても優等生的な主張だと思う。


よくある言い分③ 子供の名前はどうするの?きょうだいで名前が違うの、混乱するでしょ


子供がいないわたしが言ってもまったく説得力がないが、社会に夫婦別姓、子供ごとに苗字が違うという状況が広がったら、大した問題じゃなくなるんじゃないかなと思う。大人は事情がよくわかっているし、子供には「両親には生まれたときの苗字があって、それをそのまま使っているだけなんだよ。あなたの苗字はどちらからとったんだよ」と説明すればいいだけのような気がする。その上で、子供がどちらかの苗字にしたいという自覚が芽生えたら、変えられるような制度にしておけばいいんじゃないかなと。

あるときTwitterで、旧姓で仕事をしているという女性が、「子供への影響はないんですか?」と同じく結婚されていて子供がいる女性に質問されていた。その方はおそらく5歳くらいのお嬢さんがいらっしゃるのだが、「子供にはお母さんには結婚前の名前があって、それを仕事で使っていると説明してます。子供もうっすらわかってるみたい」と答えられていた。


よくある言い分④ 一部の人が必要としている制度のために、法律を変える必要なんてあるの?


これも新鮮だった。先進国はマイノリティを受け入れて発展していくものだと思い込んでいたからだ。利便性(?)や多数派の主義主張のために(?なのかな、よくわからない)、マイノリティを切り捨てていい、ってそれこそ憲法で定められている基本的人権の尊重はどうなんだ(今回合憲って言われてたけどね!)。

あと、「法律を変えるのは大変だから、通称でも通る世間を作るのが先決」という意見もきたのだが、これは鶏と卵だと思う。そんな世間を作るのにはやっぱり法律が変わってくれないとめんどくさい、というのが苗字を変えなきゃいけないという社会的圧力の下に置かれることが多い、いち女性の意見である。


よくある言い分⑤ 名前だけで仕事してるのか?それこそ周囲に説明すればいいじゃん


以前、「結婚して名前が変わったと言ったら、まわりはみんな祝福してくれた。不便を感じません。だから夫婦別姓はいらない」というある女性政治家の主張を見たとき、絶望を覚えた。いや、結婚した、って報告したらふつう祝福するでしょう…

もちろんできる範囲の周囲には説明している、というか、通称は旧姓だけど、公的書類は新姓です、とあらゆる場面で説明せざるを得ない。が、結婚したときはいいけど、不幸にも離婚することになったらまたもや説明しないといけない。そのとき自分がいやな思いをするのはもちろん、周囲の人だって、ちょっと申し訳ない気分になるんじゃないだろうか。離婚に至るまでの決断は当人にはつらいものだし、それを無神経にほじくり返すようなことするの、気まずい。

ここで、「離婚を前提にするなんて家族の絆を考えてなくてけしからん」という声が聞こえてきましたが、上にも書いたとおり、離婚したくて結婚する人なんていないし、離婚には相応の理由がある。そのときのダメージを減らすように法整備をすることは意味があることなんじゃないだろうか。(そもそも結婚でももろもろの事務処理とかのダメージがあるわけだが…)


よくある言い分⑥ 本人確認に支障が出る。犯罪捜査とかどうするの?


マイナンバー&戸籍謄本があるじゃないですかー☆ 苗字が同じだからというのは確かに一定の歯止めにはなるけど、現状でもサトウとかスズキとかたくさんいる苗字の場合はどうなんだ、という気がしないでもない。あと犯罪捜査については、日本の警察と最新の科学捜査はそんなにザルじゃないと信じている。

ちなみにわたし、パスポートは旧姓表記をしていて基本的に日常では旧姓を使っているんだけど、日系の飛行機に乗ると、隣に座っている夫と予約時の苗字が違うので、「ご一緒じゃないですよね?」とよく言われる。これ自体は大したことではないけど、こういう「思い込み」も、「別姓の夫婦がいる」という認識が広がればなくなっていくと思う。


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結婚して相手の名前になることに幸せを覚える人がいるのも確かだし、そういう人はそういう道をこれからも選べばいいと思う。だからこそ「選択できるようにしよう!」と言っているわけである。

最高裁は「国会で議論してね」と言ったわけだけど、今の超保守な国会じゃ無理だろうな…と未来を悲観してしまう。しかし、「保守」って、過去を守って、未来はどうするつもりなんだろうね。いつも疑問だ。

渋谷区あたりが「夫婦別姓証明書」を出してくれたりしないかな、と希望の光をむりやり見出して生きていきたい。



追記1:
友人のアメリカ人、カナダ人女子にこのニュースを送ったら、
「はあ?なんで?」
「(アメリカ人女子がこの記事を見つけて)保守派が家族の絆が壊れるって言ってるらしいよ…」
とドン引きされました。

追記2:
さらにこのニュースを見かけた友人のスペイン人女子からは「大丈夫!将来はきっとよくなるから元気出して!」となぐさめられました。スペインの双方の苗字をくっつけて使う方式いいよなあ。あれもお父さん方のやつが残っていくシステムだけど、まったく消えちゃうよりずっとましよねえ。

2015-10-12

Nintendo World Storeのスプラトゥーン展!

※今日のブログはいつにもまして読者のみなさん置いてけぼり感がありますのでご注意ください。

任天堂のスプラトゥーン、5月末の発売日に入手してからずっとやっている。そのわりには全然上手にならないし、いまだにガチマッチ(知らない人のために書いておくと、ガチな人が集まるやっつけあいのルール。色を塗り合うだけのルールもある)は怖くてほとんど入れない。だって下手だと「地雷」とか呼ばれるんだよー。こわいじゃーん。ただただ塗るのはたのしい。けど、やっつけられると悲しい。

このゲーム、とにかくアートワークが優れている。キャラクターはかわいいけど媚びすぎてない。色を塗ったり攻撃するためのブキだったり、洋服とか靴のギアもおしゃれだし、ついでに言うと音楽もとってもスタイリッシュ。そんなスプラトゥーンのアートワーク展がニューヨークのNintendo World Storeでやっているというので、さっそく行ってみた。

店舗2階の湾岸戦争を生き延びたゲームボーイとかが飾られている一角にコーナー発見!

スプラトゥーンはイカが主人公なのだが、その起源はお豆腐で(!)、さらにそのあとウサギになったそうである。で、そのウサギのデザイン。…か、かわいい。このまま何かに使えそうなクオリティの高さ!かなり最初の段階で現在のデザインのアイディアが出ていたんだなあということがわかる。(タヌキとかキツネ)

こちらもウサちゃんデザイン。か、かわいい…。ウサギ好きとしてはたまらない。左下はあるステージを思わせる絵である。

次のコーナーでイカが登場。う、おしゃれ感あるけど、あんまりかわいくない。。。右下はなんか見たことあるキャラクターに似ている。


続いてキャラクターの原画に!きゃああああージャッジくんかわいい!!!まんなかの数字にはさまれているやつ、アイディア段階では結果発表はこんな感じにする予定だったんだろうか。



メインキャラクター男女の絵。これを見てわたしは「絵…うまいね」という当たり前すぎる感想をこぼしてしまった。この他にもこのデザインに至るまでの紆余曲折が展示してあって(写真撮り忘れた…)、なんというか、プロってすごい、とこれまた当たり前すぎる感想を抱いたのであった。

ゲーム内のアイドルグループ、シオカラーズのラフ絵もあった。アタリちゃん(左)だけだったけども。

これはパッケージの案だそう。これがこうなりました。↓



amiiboの原型も!

こんなオサレな絵がたくさん並ぶ中、異彩を放っていたのがこの魚拓ならぬイカ拓。きちんと横に「イカ拓とは」という説明が書いてある。

さてこのコーナー、アイディア画がこれでもか!というくらい置いてある中に、関係する「社長が訊く」のエピソードも展示されている。Iwataという文字を見るだけで泣ける…このゲームに携わった人たちの思いが絵や「社長が訊く」の抜粋からひしひしと伝わってきて、この記事を書くに至ったのである。

で、ついでにスプラトゥーンのTシャツとかないかなーと思ったのだが、これともうひとつ、子供用のピンクのイカがプリントされたものしかなかった。うーん、タコ派としては買うべきだったか?でもどうせならガチホワイトがほしいし…

ともあれもうちょっと上手になりたいので今日も練習、練習!

2015-10-04

連載終了した漫画もまとめてみる

先週、気づいたらKindle本が788冊になっていたので読んでいる連載中の漫画をまとめたところ、友人から、「連載終了した漫画もまとめて」というリクエストがあったので、さっそくまとめてみる。

しかし、先週788冊って言ってたのに、今見たら、825冊になっている。ああ、「○巻まで無料」やら、角川セールやら、本当に恐ろしい。ということではじめまーす。全部読んだけどうーん…ってやつは除いてみた。

◆ ◆ ◆

■荒川弘
・鋼の錬金術師

世の中ではやっていたのはきっと10年以上前なんだろうけど、今更読んで感動した。舞台は産業革命くらいのイギリス?少年漫画のテンポのよさと爽快さをあわせもちながら、わくわくする冒険の中にいろいろな形の愛情の話が出てきて泣ける。

■池辺葵
・縫い裁つ人

祖母から受け継いだ小さな町の洋裁屋さんを切り盛りする女性が、洋服作りを通して町の人の人生に触れていく。こういうところがあって、のんびりした時間が流れていたらいいなーと思うくらい、現実離れしているような。影響されやすいわたしは、こういうのを見るとすぐに洋服を作ってほしくなってしまう。ちょっとラブ要素もありますぜ。

■清水玲子
・秘密-トップ・シークレット-

脳の中の映像を再生できるスキャナーが開発され、警察庁の特別チームがその技術を駆使して凶悪事件の解決を目指す…というSF。超絶頭の切れる薪に新人の青木がくっついて事件を解決していくんだけど、とにかく伏線がすごい。映画化も決まってるみたいですな。ちょっとスプラッタな場面もあるので苦手な方は気をつけてー。

■東村アキコ
・かくかくしかじか

東村さんの自伝。美大への入学を目指して師事した先生との交流を中心に、高校時代から漫画化になるまでの話が描かれている。あまりにも赤裸々というか、思い出したくもないような思い出を明かす作者の勇気に脱帽。しかし、若いころの根拠のない自信って、どこから来るんでしょうね…と読後に泣きながら赤面してしまったわたし。それが若さなのかな。ということで、若者の失敗やら無礼を許せる大人になりたいと思った。

・ママはテンパリスト

ひとことで言えば育児漫画なんだけど、本当におもしろい。子育てってもちろん楽しいことばかりじゃないだろうけど、大変なことをおもしろさに昇華させている。これも「かくかくしかじか」同様、作者が私生活を隠さずにがっつりさらけ出してるところがすごい。勇気いるよねえ…

■森永あい
・山田太郎ものがたり

だいぶ古い&紙で持ってるのにKindleで買ってしまった…ドラマにもなっていたので知っている人もたくさんいるかもしれないけど、容姿端麗、頭脳明晰な名門私立高校に通う主人公が実は超貧乏という話。「みんなにいつ貧乏だってばれちゃうんだ!」とひやひやしつつ、思い込みの激しい人ばっかり出てきてとにかく笑える。

・キララの星

有名な女優と、そのマネージャーの間に生まれた主人公の女子高生が、ひょんなことから父が始めた芸能事務所を立て直すことに。超地味なクラスメイトの男子がメガネを取るとものすごいイケメンだったので、巨額の借金を返すために事務所にスカウト、芸能界で注目されていく…という書いてみるとものすごいこてこて少女漫画なんだけど、ギャグがやっぱり笑える。が!終わり方が唐突でかなしい…もっと読みたかったなー。

■大和和紀
・あさきゆめみし

もう説明不要だろうけど、源氏物語のコミカライズ版ですよ!源氏物語大好きだったわたしが大人になるまで触れなかったのが不思議だ。あまたの女性たちの言葉は現代人にも響くものあり。しかしほんとに光源氏ってどうしようもないよなあって思うんだけど、どこかに同情の余地があるんだろうか。それとも「ただしイケメンに限る」的な教訓なんですかね…?

◆ ◆ ◆

以上!今回はちょっと厳しめにKindleで持っているものの中からおすすめを選んだのでかなり数が少なめだった。でも何か忘れていそうな気がするし、今後もきっとKindle本は増殖するだろうから、随時更新ということにしておきたい。