産んでないけど、家族が増えました!
生まれたばかりの男の子が、わが家にやってきた。子育てはしたい。でも時間とお金とストレスがかかる妊活にはテンションが上がらない。そんなわたしたち夫婦は、最近、特別養子縁組の支援団体に登録したばかりだった。法律で定められている6ヶ月の監護期間を経て、実の家族になる予定だ。
特別養子縁組で子どもを受け入れるためには、法律で定められたそれなりのボリュームの研修を受ける必要がある。研修の科目を見てもらうと、妊娠したときに受ける両親学級とはけっこう中身が違いそうな感じがする。
【養子縁組里親研修の内容】
- 児童福祉論(講義)
- 養護原理(講義)
- 里親養育論(講義)
- 発達心理学(講義)
- 小児医学(講義)
- 里親養育援助技術(講義)
- 里親養育演習(講義・演習)
- 養育実習(実習)
(参考 厚労省)
子どもの持つ「よい環境の中で育てられる」権利や、保護者の養護を受けられない子どもを社会的に保護する「社会的養護」についても学んだ。
「養子を育てる」と伝えたときに、「自分で産んだ子をかわいがれないなんておかしい」と産みの母親を非難をする声がたまにある。もちろん、その妊娠が幸せなもので、生んで育てたいという人がいたら、その意志を尊重するように行政がサポートすることはとても重要だ。でも、そうじゃない妊娠・出産はどうしても発生してしまうだろう。その中で生まれた子どもと実の母親が幸せになるために、養子縁組というのは選択肢としてあるべきだ。
今回、急に育休を取ることになったが、友人や会社の人たちのサポートが手厚くて、感謝しかない。たくさんの人たちが祝福してくれたし、わたしたち夫婦の決断を勇気あると讃えてくれる声もあった。ベビーグッズもたくさんもらった。哺乳瓶とおむつくらいしか買ってないよ本当に。
また、養子縁組をすると伝えたときに、「今まで誰にも話したことないんだけど…」と前置きをして、自分の家族について話してくれる人がたくさんいたことも印象的だった。
また、養子縁組をすると伝えたときに、「今まで誰にも話したことないんだけど…」と前置きをして、自分の家族について話してくれる人がたくさんいたことも印象的だった。
「子どもがいないことを気にしていて、夫婦で養子縁組について考えたことがあるけど、うまくいかなかった。だから応援したい」
「経済的な理由で一番下の子どもを中絶しようと思った。でもとても立派に成長したので、やっぱり育ててよかったと夫婦で話した」
こんな話だ。割と仕事で成功しているおじさまたちからこんな話を聞いたので、そんな悩みがあったんだ…と驚いた。子育てについて思うところがあるのは子育て世代だけではないのだと気付かされた。「わかりあえる」と言ったら失礼かもしれないけど、目指す社会の姿を共有することはできるかもしれないと思った。
正直、まだ実感がわかないし、「息子」と呼ぶのもなんとなく気恥ずかしい。重い責任がのしかかった感もある。でも、毎日新しい発見があって、それを大好きで尊敬しているパートナーとわかちあうのはとても幸せだ。ここに至るまでの義実家とのバトルを忘れるくらい、充実した時間が流れていく…(遠い目)
わたしの人生を記した本があったら、新しい章に入った気がする。章のタイトルはまだない。
初めてコメントします。
返信削除私がうささんを知ったのはまだアメリカにおられる頃でした。
夫婦別姓にしたのはいいけど私の住む田舎では他に誰もいなくて少しションボリしてたのですが、アメリカで、そしてご夫婦で共にアメリカへ!などと驚きの内容で、それからずっとブログ拝見していました。
私は漫画関係の仕事をしていて、関わっていた作品を褒めて頂いたり、読書の好みがよく似ていたり、同世代だったりで勝手に親近感を抱いています(*'▽'*)
ツイッターもフォローさせて頂いていたのですが、今私は幼児の造形の研修で東京におり、今回のお知らせを近くで知ることが出来て、喜びでいっぱいです。
本当におめでとうございます。
沢山の素晴らしいことがありますよう、心よりお祈りいたします。
yukoさん
削除こんにちは!お祝いありがとうございます。夫婦別姓とか、漫画とか、造形とか(夫が造形アーティストなんです)、こちらも親近感わきまくりです!
まだ試用期間中なのでこれからどうなるかわからない部分もありますが、託された子に精一杯の愛情を注いであげたいなあと思っています。
よかったらまたTwitterなどで話しかけていただけると嬉しいです。これからもよろしくお願いします!